さとまたwiki

通貨不要の自給自足設計書

石油が200ドルになっても、米が2倍になっても、生活が変わらない状態を作る。汎用ガイドではなく、私がどうやって達成するかの設計書。

1. 市場の罠:なぜ生産が答えなのか

2026年3月現在、以下の数字が日常になっている。これは一時的な乱高下ではなく、石油・インフレ・賃金の構造的なすれ違いだ。

原油(ブレント)

111 ドル/バレル

2022年6月以来の最高水準

原油(WTI)

94 ドル/バレル

輸送・製造コスト全般に波及

日本CPI(コアコア)

+2.5%

前年比・生鮮食品エネルギー除く

実質賃金

4年連続マイナス

2025年まで4年連続の実質目減り

東京23区 家賃

約10.4万円

過去最高水準で上昇継続

食品値上げ 2026年

3,593品目

電気・ガス補助金も2026年4月以降終了

連鎖の構造

石油が上がる → 電気代が上がる → 輸送コストが上がる → 食品が上がる。令和の米騒動もこの連鎖の一環だった。 賃金はこの連鎖に追いつかない。そして補助金は終わる。

この構造から脱出する唯一の方法が、自分で生産することだ。 市場から買う量を減らせば、市場の変動を受ける面積が減る。完全に0にする必要はない。減らすことが答えだ。

2. 私の生産マップ(現在地と10年後)

すでに達成済みのものがある。Cloudflare Pagesでこのwikiを無料ホストしていることが最初の証明だ。 残りは10年かけて積み上げる。

品目・サービス現在の状況10年後の目標自給率目標
WebアプリTrello等サブスク利用中Claude Codeで全て自作100%
サイトホスティングCloudflare Pages(すでに無料)そのまま継続100% ✅達成済み
サーバー・APIクラウド一部利用ラズパイ完全移行100%
AI/LLMClaude等APIを利用中N100 + Ollama(ローカル)80%
電力電力会社から購入ソーラー20kW+蓄電池60kWh100%
野菜(葉もの)スーパー購入(水耕栽培準備中)水耕栽培で安定収穫90%
野菜(根菜・芋)スーパー購入露地菜園(移住後)70%
スーパー購入鶏3〜5羽(移住後)100%
雑貨・小物購入3Dプリンター自作60%
水道雨水タンク+井戸(移住後)80%
肉・魚購入(配当で払う)購入継続0%
コーヒー豆購入(配当で払う)購入継続0%
医薬品購入(配当で払う)購入継続0%
半導体(CPU等)購入(配当で払う)購入継続0% ← 絶対不可能

✅ 達成済みの事実: このwikiサイト自体がSvelteKit + Cloudflare Pagesで動いており、ホスト代はすでに0円だ。 帯域・リクエスト無制限の無料プランを使っている。これが「デジタル自給」の最初の完成形であり、このモデルを全アプリに適用するだけでいい。

3. デジタル生産:すでに進んでいる側

フィジカルな自給(ソーラー・農地)には土地と時間が必要だが、デジタルの自給は今すぐ始められる。 そしてすでに始まっている。

✅ 達成済み

① サイト・アプリホスティング

  • このwikiサイトはSvelteKit + Cloudflare Pages → ホスト代0円
  • Cloudflare Pagesは帯域・リクエスト無制限の無料プラン。サーバー費用は永続的に0円
  • Cloudflare Tunnel を使えばラズパイ上のアプリも外部公開できる(ポート開放不要・固定IP不要・無料)
  • 結論:ホスト代はすでにゼロ。このモデルを全アプリに適用するだけ。
進行中

② Trello → Claude Code + SvelteKit で自作

Claude Codeに指示を出せばタスク管理アプリは1日で完成する時代になった。SvelteKitはすでに使いこなしているので自作コストはほぼゼロ。 自作なら機能をカスタマイズし放題で、データは手元に残る。

置き換え対象と消えるコスト:

Trello → 自作タスク管理
月 ¥1,000 → ¥0
Notion → 自作wiki(このサイト)
月 ¥2,000 → ¥0
家計簿アプリ → 自作
月 ¥500 → ¥0
カレンダー・レシピ管理 → 自作
月 ¥1,000 → ¥0

合計:月4,500円以上のサブスクが消える

計画済み

③ サーバー → ラズベリーパイ(すでに所有)

ラズパイ5(すでに持っている)で動かせるものの具体リスト:

Nextcloud — Dropbox / Google Drive代替
Gitea — プライベートGitサーバー
Vaultwarden — 1Password代替(軽量)
Home Assistant — スマートホーム管理
自作WebアプリのAPIサーバー — 全て内製
電気代: ラズパイ5(最大5W)× 24h × 30日 = 3.6kWh = 約104円/月。 ソーラー稼働後は0円になる。Cloudflare Tunnelで外部アクセスも可能。
稼働中

④ LLM → N100 + Ollama(すでに所有)

N100 mini PCはすでに所有しており、ローカルLLMが動く環境がある。

モデル特徴N100での用途
Llama 3.2 3B軽量・高速文章生成・要約
Qwen 2.5 7B日本語が得意コード生成・日本語対話
Gemma 2 2B超軽量N100でも快適に動作

ローカルで完結できること

メモ要約・文章校正・簡単な質問・翻訳・ルーティン作業の自動化

月1,000〜3,000円のAPI費用をゼロ化

N100では無理なこと

大規模コード生成・複雑な推論・長文の高品質な執筆。これはClaudeが必要。

4. フィジカル生産:移住計画と連動

フィジカルの自給は湯河原移住計画(100坪・ソーラー20kW・蓄電池60kWh・鶏・雨水井戸)と完全に連動している。 土地を取得してから本番が始まる。

エネルギー(ソーラー)

湯河原の年間日照時間

約2,000時間

東京比+10%

年間発電量(20kW)

約20,000kWh

一般家庭の4倍以上

一般家庭の年間消費

約4,500kWh

余剰が大量に出る

余剰電力売電

年約30万円

収入にもなる

石油価格が10倍になっても電気代は0円のまま。 これが答えだ。蓄電池60kWhは2〜3日分の無発電をカバーする。

食料(野菜・卵)

湯河原の気候優位性

  • 温暖(年平均気温15℃以上)・降水量豊富 → 年中栽培可能
  • 霜が降りにくい → 冬でも葉もの野菜が育つ
  • 水耕栽培(現在準備中)から露地(移住後)へスケールアップ

鶏3〜5羽の実力

  • 年300〜500個の卵 → 卵自給100%
  • 雑草・虫・残渣を食べる → 餌コストを削減
  • 糞は堆肥になる → 野菜の肥料を自給
令和の米騒動への回答: コンテナ水耕米・芋類で穀物自給を補完する。完全な米自給は難しいが、 芋(サツマイモ・じゃがいも)を主食の補完として大量に作れば、米の値上がりの影響を大幅に減らせる。

雑貨・小物(3Dプリンター)

3Dプリンターで自給できるもの

  • 収納ケース・ラック・フック類
  • ケーブルホルダー・デスク整理グッズ
  • ラズパイ用ケース・冷却スタンド
  • 植木鉢・水耕栽培用パーツ
  • ドアノブカバー・保護カバー類
  • ガジェットスタンド・充電ステーション

3Dプリンターで作れないもの

  • 電子部品(CPU・センサー・マイコン)
  • 鋼鉄・アルミ等の金属部品
  • 食品・農業資材の原料
  • 繊維・布
入門機:Bambu Lab A1 mini(約5万円)が現実的な選択。 消耗品(フィラメント)は1kg 約2,000〜3,000円。日用品の購入頻度が大幅に減る。

水(雨水タンク+井戸)

湯河原の年間降水量

約1,800mm

東京(1,650mm)より多い

屋根132㎡での回収ポテンシャル

237,600L/年

理論値(ロス除く)

1人の年間生活用水

約60,000L

雨水だけで4倍以上

令和の米騒動と同じことが水でも起きる前に自給しておく。 水道料金の値上げは全国で続いており、インフラ老朽化による断水リスクもある。 雨水+井戸の二重化で、水インフラへの依存を断つ。

5. 買わざるを得ないもの:正直な計算

自給自足の設計で最も重要なのは、「何が自給できないか」を正直に認めることだ。 以下は10年後も絶対に市場から買い続けるものの一覧と、その年間コストの試算。

品目自給できない理由月額年額
肉・魚タンパク質の一部。鶏肉は自給できるが量が限られる8,000〜12,000円約10万円
コーヒー豆熱帯作物。日本では大量栽培不可3,000円約3.6万円
医薬品・健康保険自作不可。国民皆保険は維持する5,000円約6万円
CPU・電子部品半導体は個人では絶対に製造不可〜1,000円(平均)1〜3万円/3年毎
調味料・香辛料一部は自家栽培できるが全部は無理3,000円約3.6万円
合計約2〜3万円/月約25〜30万円/年

たったこれだけのために通貨が必要になる。

年30万円。月2.5万円。この金額を配当収益で賄えれば、労働と市場への依存から実質的に解放される。 電気代0円・食費激減・家賃0円(持ち家)の状態で、毎月2.5万円があれば生きていける。

6. 配当計算:1,000万円で完結する

必要な現金は年25〜30万円。これを配当・運用で賄う計算をする。

年利3%(高配当株・J-REIT)

1,000万円

× 3% = 年30万円

年利5%(インデックス取り崩し)

600万円

× 5% = 年30万円

現実的なポートフォリオ設計(合計1,000万円)

資産クラス金額想定利回り年間収益
高配当日本株(NISA成長投資枠)600万円3%年18万円
全世界インデックス(NISA積立枠)400万円3% 取り崩し年12万円
合計1,000万円年30万円(月2.5万円)

自給自足の要塞建設(湯河原移住・ソーラー設置等)に5,000万円規模の投資をしつつ、 その中の1,000万円を運用に回すという計画。要塞が完成すれば固定費が激減するので、 1,000万円の運用益だけで生活のキャッシュアウトをカバーできる構造になる。

7. 10年ロードマップ

10年後を目標に生産を増やす。段階ごとに具体的にやることを決めている。

NOW

今すぐ(2026年)

  • ワンルーム水耕栽培スタート(レタス・ほうれん草・バジル)
  • ラズパイでNextcloud・Gitea・Vaultwardenを自己ホスト開始
  • N100でOllama常時稼働、日常業務のAPI依存を減らす
  • Trello等のサブスクを1つずつ自作置き換え開始
  • 毎月の余剰資金を高配当ETFに積立開始
1-2年

1〜2年目

  • 月のデジタルサブスク費用を5,000円以下に削減
  • 配当収益が月5,000円に到達
  • 移住先(湯河原エリア)の土地探し開始
3-4年

3〜4年目

  • 土地取得(100坪・500万円〜)
  • ソーラー設置工事(20kW・電気代ゼロへ)
  • 露地菜園開始(野菜自給率70%達成)
5-6年

5〜6年目

  • 湯河原移住完了
  • 鶏飼育開始(卵自給100%)
  • 3Dプリンター導入(雑貨自給60%)
  • 配当収益が月1.5万円に到達
7-8年

7〜8年目

  • 雨水+井戸システム完成(水道代ゼロ)
  • 水耕栽培ハウス稼働(年中安定収穫)
  • 保有資産が800万円超え
10年

10年目(2036年)

  • 月の現金支出 2〜3万円に到達
  • 配当収益だけで全支出をカバー

原油が200ドルになっても、米が2倍になっても、生活は変わらない。