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🏙️ 麹町・市ヶ谷・銀座に住むか、20分で通うか — 2つのAIが別々に採点した18駅ランキング

✍️ 執筆: Claude Opus 5 + Codex (GPT-5.6)

7,000万円で、銀座に住むなら新富町の44.1㎡、麹町駅そのものなら25.1㎡の1K。広さを取って外から通うなら本命は両国。同じデータをClaudeとCodexに別々の重みで採点させたら1位が割れ、両方の上位3位に共に入ったのは両国だけだった。レインズ表29の2021年度版と2025年度版を自分でパースし、589駅の中央値+24.2%を基準にした。公開直前にCodexが私の集計ミス(面積の母集団の混在)を見つけ、18駅の面積と順位を全部作り直している。

🧭 答え — 中に住むなら新富町・飯田橋、外から通うなら両国

先に1行で。買うなら両国です。7,000万円で理論上64.4㎡、麹町・市ケ谷へ乗換なし14分。2つのAIが別々の重みで採点して、どちらも2位に置いた唯一の駅です(1位はそれぞれ違う駅になりました)。銀座の近くに住みたいなら新富町、麹町駅そのものに住みたいなら25.1㎡の1Kです。

このセクションの3点

① 答えは2つ。中に住むなら新富町(銀座)や飯田橋・神保町(千代田区)、外から通うなら本命=両国。

② 麹町駅そのものは7,000万で25.1㎡=1Kしか買えない。3LDKにするなら住所を別の駅に振るしかない。

③ 20分圏18駅ランキングでは本命=両国。ただしClaudeの1位は中野富士見町、Codexの1位は菊川で1位は割れた。前の記事の本命だった東高円寺は、Claude13位・Codex6位で両モデルとも上位から外れた。

むずかしい言葉を使わずに、先に答え

麹町・市ヶ谷・銀座の近くに住みたいなら、道は2つある。

①中に住む——広さをあきらめて、駅そのものに住む。麹町駅は7,000万円で25.1㎡(1K)しか買えない。

②外から通う——電車で20分以内、乗換なしで通える駅に住む。本命は両国駅。電車で14分、7,000万円で理論上64.4㎡(駅平均の㎡単価から割った値)。間取りとしては3部屋も想定できる広さだが、実在の間取りを確認したものではない。

この記事の答えは2つある。1つ目は「麹町・市ヶ谷・銀座など中心部に住む」答えA、2つ目は「乗換なし20分圏の18駅から通う」答えBである。

🚶

乗換なし

電車を1本も乗り換えずに着く区間だけを測った所要時間
⚠️

危険度ランク

東京都の地域危険度測定調査。1=安全〜5=危険。対象は地震のみ
🎯

信頼度A/B/C

成約件数と築年の振れ幅で分けた指標。A=両年40件以上かつ築年変化±3年未満
📈

超過上昇率

その駅の4年上昇率から、589駅の中央値+24.2%を引いた値
➗

中央値

589駅を順番に並べたとき、ちょうど真ん中にくる値
⚖️

加重平均

件数の多い区間を重く見て平均した㎡単価
🚧

足切り

7,000万円で60㎡以上買えることを候補に残す、本記事独自の便宜的な条件
🗂️

母集団

2021年度・2025年度の両方に成約実績がある589駅
💴

㎡単価

1平方メートルあたりの取引価格。元表の丸め済みの値を加重した近似値

64.4㎡

本命・両国(7,000万)

63.7㎡

Claudeの1位・中野富士見町

68.2㎡

Codexの1位・菊川

44.1㎡

銀座に住むなら新富町

25.1㎡

麹町駅そのもの(1K)

104件

両国の2025年度成約件数

📎 答えA — 中に住むなら

銀座に住むなら新富町。7,000万円で44.1㎡。2025年度の成約は70件で、統計上の取引例は比較的多い(現在の在庫や7,000万円での購入可能性は別途確認が必要)。銀座駅そのものは成約が年6件しかなく、面積・上昇率とも参考値にしかならない。

千代田区に住むなら飯田橋(32.4㎡・74件)か神保町(33.7㎡・25件)。麹町駅そのものは25.1㎡で、3LDKではなく1Kの広さしかない。

駅7,000万での面積2025年度成約件数エリア
新富町44.1㎡70件中央区(銀座駅から徒歩圏)
飯田橋32.4㎡74件千代田区
神保町33.7㎡25件千代田区
麹町25.1㎡22件千代田区(麹町駅そのもの)
市ケ谷29.9㎡52件千代田区
半蔵門26.0㎡52件千代田区

出典: レインズ「季報Market Watch」表29 駅別中古マンション成約状況 2025年度版(pdftotext -layoutでパース)。銀座・銀座一丁目・永田町・赤坂見附は成約が1桁台のため、面積・上昇率は参考値であり順位づけには使わない。

📎 答えB — 外から通うなら

7,000万円・2LDK/3LDKで通うなら、乗換なし20分圏の18駅を、Claudeの採点とCodexの独立採点の両方で順位づけた(足切り: 7,000万円で60㎡以上買えること)。

本命は両国——Claude2位・Codex2位で、2つの採点の上位3位に共に入った唯一の駅である。

Claudeの1位は中野富士見町(危険度ランク1は18駅で唯一。ただし築年変化-7.21年で信頼度C)、Codexの1位は菊川(信頼度A・68.2㎡・15分)で、1位は2つの採点で割れた。

前の記事(/前の記事「麹町で7,000万円は25.1㎡だった」)の本命だった東高円寺は、Claude13位・Codex6位だった。

4年の上昇率は過去の価格モメンタムであり、将来の値上がり・値下がりにくさを予測する指標ではない。

Codexは1駅だけ選ぶならと問われて「私の1位は菊川、1駅だけなら今回は両国から菊川へ変更します。ただし両者は僅差です」と答えた。

この記事は一度、Claudeの集計ミスで面積が全部ずれていたものを、Codexの指摘で全面的に作り直している(詳細は第7章と第10章)。

以下は探索的な順位であり、購入推奨ではない。

📏 本命・対抗・押さえの決め方(規則を先に書く)

本命=2つの採点のどちらでも上位3位に入った駅。該当は両国だけ(Claude 2位・Codex 2位)。

対抗=Codexの1位である菊川。信頼度Aで、売れた物件の平均築年が古くなりながら上昇しており、数字の質がこの18駅で最も安定している。

押さえ=Claudeの1位である中野富士見町。総合危険度ランク1は18駅で唯一。ただしCodexは9位に置いており、売れた物件の平均築年が7.21年も若返っているため信頼度はCで、上昇率の相当部分が物件構成の変化で説明できる可能性がある。順位が最も割れた駅なので、押さえに置く。

駅Claude順位Codex順位分面積4年上昇超過危険度件数信頼度
中野富士見町191663.7㎡+53.9%+29.7159C
両国221464.4㎡+36.3%+12.12104B
王子神谷352090.9㎡+39.0%+14.8574B
幡ヶ谷481262.7㎡+34.3%+10.1462B
大島5102090.6㎡+33.5%+9.3591B
菊川611568.2㎡+31.2%+7.0351A
📋 18駅すべての順位表 残り12駅 開く ▾
駅Claude順位Codex順位分面積4年上昇超過危険度件数信頼度
笹塚731461.7㎡+33.8%+9.6357A
西大島841974.9㎡+37.3%+13.1366A
中野坂上9141260.8㎡+24.7%+0.5349C
高円寺1071370.3㎡+20.3%-3.9458B
新中野11121465.9㎡+23.1%-1.1365B
大久保12131267.6㎡+8.2%-16.0363C
東高円寺1361670.1㎡+21.8%-2.4342A
王子14111872.6㎡+26.8%+2.6390A
亀戸15162064.8㎡+55.6%+31.45160A
明大前16172067.3㎡+44.8%+20.6432C
西荻窪17152068.8㎡+26.9%+2.73100A
方南町18181964.4㎡+24.9%+0.74102B

出典: 所要時間はYahoo!路線情報 平日8:00発・乗換0回の実測(134区間)。到着駅は麹町・市ケ谷・四ツ谷が混在しているため、駅によって基準が異なる点に注意。危険度は東京都「地域危険度測定調査」第9回(駅徒歩圏で最も悪いランクを採用。地震のみを対象とした指標であり、駅の代表値ではなく探索時の警戒指標として使う)。4年上昇・超過上昇率はレインズ「季報Market Watch」表29の2021年度版・2025年度版を比較し、両年とも成約20件以上の589駅・中央値+24.2%を基準にした。信頼度はA=両年とも40件以上かつ築年変化が±3年未満、B=25件以上かつ±6年未満、C=それ以外。60㎡以上という足切りは本記事独自の便宜的な基準であり、実在の間取りを保証しない。

→ 次の第2章では、銀座エリアで実際の成約件数が多い駅(新富町・築地・茅場町・水天宮前)を詳しく見る。

🏙️ 銀座に住む — 現実解は新富町

このセクションの3点

① 銀座駅は2025年度の成約がわずか6件。相場の推定ができるかどうかの前に、年間の成約件数が少なく、駅別の代表値として不安定

② 現実解は新富町。7,000万円で44.1㎡買え、成約70件と流動性がある

③ 築地・茅場町・水天宮前も40㎡台で買える銀座圏の代替駅

結論から言うと、銀座に7,000万円で住むなら新富町である。銀座駅から徒歩圏の中央区にあり、2025年度の成約が70件と実際に成約件数が比較的多い駅で、㎡単価158.88万円なら7,000万円で44.1㎡買える計算になる。銀座駅そのものは㎡単価215.05万円で7,000万円なら32.6㎡だが、この数字は参考にとどめる必要がある。理由は次の通り。

ここでの「買える面積」は駅の平均㎡単価から機械的に割った数字であり、その面積の物件が実際に売り出されている保証ではない。成約件数が少ない駅ほど、この前提は崩れやすい。

6件

銀座駅 2025年度成約件数

44.1㎡

新富町 7,000万円で買える面積

70件

新富町 2025年度成約件数

121件

八丁堀 2025年度成約件数(中央区最多)

駅㎡単価(万円)7,000万での面積2025年度成約件数平均築年4年上昇率
銀座215.0532.6㎡6件14.7年+54.6%
銀座一丁目242.5628.9㎡8件18.8年+47.0%
東銀座200.3234.9㎡23件23.3年+57.3%
築地184.9737.8㎡59件24.9年+62.1%
新富町158.8844.1㎡70件27.0年+35.7%
茅場町164.3242.6㎡30件29.2年+58.0%
八丁堀212.6832.9㎡121件16.6年+70.2%
水天宮前158.3244.2㎡80件22.5年+47.5%
人形町195.6935.8㎡48件20.1年+62.9%
小伝馬町197.4035.5㎡37件18.1年+60.8%

出典: レインズ「季報Market Watch」表29 駅別中古マンション成約状況 2025年度版(PDFを件数で加重平均)。取得日2026-08-29。

成約が1桁の駅(銀座6件・銀座一丁目8件)の㎡単価と上昇率は、数件の特殊な取引で大きく動く。順位づけには使わず「参考」として扱う。八丁堀・新富町・水天宮前のように成約が70件を超える駅のほうが実勢に近い。

銀座駅の徒歩圏にこだわらないなら、選択肢はさらに広がる。茅場町は成約30件で7,000万円なら42.6㎡、水天宮前は成約80件で44.2㎡、築地は成約59件で37.8㎡買える。八丁堀は121件と中央区で最も成約件数が多い駅だが、㎡単価212.68万円と高く、7,000万円では32.9㎡にとどまる。広さを取るなら新富町か水天宮前、駅の知名度と流動性を取るなら八丁堀、という選び方になる。

次のSection 3では、麹町・市ヶ谷・千代田区側を見る。麹町駅そのものは7,000万円で25.1㎡しか買えない。

🏛️ 麹町・市ヶ谷に住む — 25.1㎡の中身と、飯田橋・神保町という抜け道

このセクションの3点

① 麹町駅は7,000万円で25.1㎡。1Kのサイズで、2LDK/3LDKは成立しない

② 抜け道は飯田橋(32.4㎡・成約74件)と神保町(33.7㎡・成約25件)。飯田橋は周辺が+45〜105%上がる中で+34.3%と最も上がっていない

③ 九段下は4年で+105.4%。この一帯で最も上がった駅で、買えない側の代表格

麹町駅の㎡単価は279.22万円。7,000万円で買える面積は25.1㎡で、これは1Kのサイズである。独身の単身住まいなら成立するが、この記事がもともと想定していた2LDK・3LDKには届かない。市ケ谷は29.9㎡、半蔵門は26.0㎡、四ツ谷は33.3㎡、九段下は25.4㎡と、いずれも同じ水準にとどまる。

この面積も駅の平均㎡単価から機械的に割った数字であり、25.1㎡の物件が実際に市場に出ている保証ではない。麹町の2025年度成約は22件、市ケ谷・半蔵門は52件と、駅によって取引の厚みも違う。

25.1㎡

麹町 7,000万円で買える面積

32.4㎡

飯田橋 7,000万円で買える面積

+34.3%

飯田橋の4年上昇率(周辺で最も低い)

+105.4%

九段下の4年上昇率(この一帯で最大)

駅㎡単価(万円)7,000万での面積2025年度成約件数平均築年4年上昇率
麹町279.2225.1㎡22件26.4年+81.6%
半蔵門269.4526.0㎡52件31.3年+63.1%
市ケ谷233.7329.9㎡52件25.2年+58.6%
四ツ谷210.2333.3㎡24件23.8年+66.0%
九段下275.9225.4㎡21件19.8年+105.4%
神保町207.9433.7㎡25件25.3年+45.0%
飯田橋215.9632.4㎡74件26.5年+34.3%
永田町333.8821.0㎡5件33.1年+54.6%
赤坂見附304.4323.0㎡4件39.3年+72.2%

出典: レインズ「季報Market Watch」表29 駅別中古マンション成約状況 2025年度版(PDFを件数で加重平均)。取得日2026-08-29。銀座側の数字は前章、20分圏18駅の採点は第5章以降で扱う。

永田町(5件)・赤坂見附(4件)は成約が1桁で、㎡単価・上昇率とも参考値にとどめる。順位づけの根拠には使わない。

千代田区の中で最も買いやすいのは飯田橋と神保町である。飯田橋は成約74件と麹町側で最も多く、7,000万円で32.4㎡買える。しかも4年の上昇率は+34.3%で、周辺の麹町+81.6%・半蔵門+63.1%・九段下+105.4%と比べて最も上がっていない。この比較期間(2021年度→2025年度)では、周辺の駅より上昇率が低かった。ただし上昇率が低いことが将来の追いつきを意味するわけではない。物件の構成・駅の範囲・築年・需給など、別の理由でも説明できる。神保町も33.7㎡・成約25件で近い水準にあり、上昇率は+45.0%とこちらは中程度に上がっている。

逆に最も上がったのは九段下で、4年で+105.4%。麹町・半蔵門・市ケ谷・四ツ谷・九段下という「買えない側」の駅は、いずれも大きく上昇している。買えないだけでなく、買えない差そのものが年々広がっている、という状態である。

次のSection 4では、同じ7,000万円で住所を取るか広さを取るかを、麹町25.1㎡と新富町44.1㎡の1.76倍差で比較する。

📐 住所を取るか、広さを取るか

このセクションの3点

① 同じ7,000万円でも、麹町25.1㎡→新富町44.1㎡で1.76倍、王子神谷90.9㎡なら3.62倍に広がる

② 麹町・半蔵門・九段下は1Kしか買えない。60㎡以上が視野に入るのは20分圏まで出たときだけ

③ 4年の上昇率は買えない都心側で高い(麹町+81.6%・九段下+105.4%)。理由は断定できない

1.76倍

麹町25.1㎡→新富町44.1㎡

3.62倍

麹町25.1㎡→王子神谷90.9㎡

+81.6%

麹町の4年上昇率

+21.8%

東高円寺の4年上昇率

同じ7,000万円で、住所を1駅ずらすと面積はこう変わる

→ この図は横にスクロールできます

同じ7,000万円で買える専有面積(2025年度の㎡単価で割った理論値)麹町25.1㎡市ケ谷29.9㎡飯田橋32.4㎡新富町44.1㎡両国64.4㎡王子神谷90.9㎡麹町25.1㎡ から 新富町44.1㎡ で1.76倍。王子神谷なら3.62倍

7,000万円 ÷ 2025年度の成約㎡単価(件数で加重平均した近似値)。駅平均から割った理論値であり、その面積の物件が実際に売り出されている保証ではない。

同じ7,000万円でも、駅を1つ動かすだけで買える面積は大きく変わる。麹町駅の相場は279.22万円/㎡で、7,000万円なら25.1㎡。単身者向けの1Kである。同じ7,000万円を中央区の新富町(158.88万円/㎡)に置けば44.1㎡、1.76倍になる。

20分圏まで距離を許容すると差はさらに開く。王子神谷(90.9㎡)まで出せば、麹町の3.62倍の面積が同じ予算で買える。距離と面積は、この価格帯ではおおむね反比例の関係にある。

駅区分7,000万での面積60㎡の目安2025年度成約件数
麹町都心25.1㎡1K・単身向け22件
半蔵門都心26.0㎡1K〜1LDK52件
九段下都心25.4㎡1K21件
新富町準都心(中央区)44.1㎡1LDK〜2LDK70件
飯田橋準都心(千代田区)32.4㎡1LDK74件
神保町準都心(千代田区)33.7㎡1LDK25件
両国20分圏64.4㎡60㎡以上104件
菊川20分圏68.2㎡60㎡以上51件
王子神谷20分圏90.9㎡60㎡以上74件

出典: レインズ「季報Market Watch」表29(駅別中古マンション成約状況)2021年度版・2025年度版。7,000万円での面積は各駅の㎡単価から算出、成約件数は2025年度版。

この記事の当初条件は2LDK/3LDKだった。麹町・半蔵門・九段下は1Kしか買えず、飯田橋・神保町でも1LDK止まり。60㎡以上の面積が視野に入るのは20分圏まで出たときだけである。ここでの60㎡は本記事独自の便宜的な足切りであり、実在の間取りを保証するものではない。統計上の取引例は比較的多いが、現在の在庫や7,000万円での購入可能性は別途確認が必要である。住所を取るか、広さを取るかは、同じ7,000万円では両立しない選択になる。

上昇率にも同じ非対称が出る。買えない都心側ほど、4年で大きく上がっている。

駅4年の上昇率区分
麹町+81.6%買えない側(都心)
九段下+105.4%買えない側(都心)
半蔵門+63.1%買えない側(都心)
東高円寺+21.8%買える側(20分圏)
高円寺+20.3%買える側(20分圏)

4年で麹町+81.6%、九段下+105.4%、半蔵門+63.1%。一方、20分圏の東高円寺は+21.8%、高円寺は+20.3%。買えない駅ほど先に、大きく上がっている。

都心の希少性が先に価格へ織り込まれ、外側の駅は遅れて追いかける、という見方はできる。ただしこれは相関であり、因果を証明するものではない。買い手の層(実需か投資か)や供給戸数の違いも同時に動いている可能性があり、この記事のデータだけでは切り分けられない。

次のSection 5では、20分圏18駅を面積・所要時間・4年の上昇率・危険度で採点し、順位をつける。

🏆 20分圏18駅の採点

このセクションの3点

① 足切りは7,000万円で60㎡以上。47駅→18駅(中野坂上が新たに加わった)

② Claudeの重みは面積30%・所要時間25%・4年の㎡単価変化30%・危険度15%

③ 1位中野富士見町・2位両国・3位王子神谷。ただし信頼度や危険度ランクにばらつきがある

47→18駅

足切り後の候補数

面積30%

重み: 住空間

30%

4年の㎡単価変化に置いた重み(面積30/時間25/危険度15)

15%

重み: 安全性(最小)

足切りは7,000万円で60㎡以上。2LDK/3LDKが成立する目安として設定した。この60㎡は本記事独自の便宜的な足切りであり、実在の間取りを保証するものではない。これで候補は47駅から18駅まで絞られる。全項目を集約ベースの数値に統一した結果、中野坂上が新たにこの足切りを越えて加わった。

重みは面積30%・所要時間25%・4年の㎡単価変化30%・危険度15%。各軸を0〜100に正規化し加重合計した。面積と資産価値(4年の変化)を最大の30%ずつに置いたのは、この記事の主タスクが「60㎡以上が住める」ことと「将来の値下がりに晒されにくい」ことの両方だからである。ただし4年の上昇率は過去の価格モメンタムであり、将来の値上がり・値下がりにくさを予測する指標ではない。所要時間は通勤の実利として25%、危険度は徒歩圏で最も悪い町丁目のランクを採用する安全側の設計であるため、他の3軸より低い15%に抑えた。

以下の順位は探索的な順位であり、購入推奨ではない。この記事の重みと足切りを変えれば順位は入れ替わる。

駅分7,000万での面積超過上昇率危険度信頼度
中野富士見町16分63.7㎡+29.71C
両国14分64.4㎡+12.12B
王子神谷20分90.9㎡+14.85B
幡ヶ谷12分62.7㎡+10.14B
大島20分90.6㎡+9.35B

危険度は東京都「地域危険度測定調査(第9回)」の全5,192町丁目データから、各駅の徒歩圏に含まれる町丁目のうち最も悪いランクを採用している。これは駅そのものの代表値ではなく、探索時の警戒指標として使っている。同じ駅でも町丁目によってランクが割れるケースがあるため、平均ではなく最悪値を取ることでリスクを過小評価しないようにした。

信頼度はA=両年とも40件以上かつ築年変化が±3年未満、B=25件以上かつ±6年未満、C=それ以外、の3段階。Cは成約件数が少ないか平均築年が大きくぶれており、㎡単価の変化を額面通り読みにくい駅である。表の㎡単価は元の路線別集計表にある丸め済みの数値を件数で加重したもので、真の全成約加重平均ではなく近似値である。また所要時間は麹町・市ケ谷・四ツ谷のいずれかへの到着を基準にしており、到着駅が駅ごとに混在しているため、同じ「分」表示でも到着先が異なる場合がある。

18駅 全項目表 順位・路線・分・面積・上昇率・超過・危険度・件数・築年変化・信頼度 開く ▾
駅路線(乗換なし)Claude順位分7,000万での面積4年上昇率超過危険度2025件数築年変化信頼度
中野富士見町丸ノ内線方南支線116分63.7㎡+53.9%+29.7159件-7.21年C
両国JR総武線各停214分64.4㎡+36.3%+12.12104件+3.29年B
王子神谷南北線320分90.9㎡+39.0%+14.8574件+5.57年B
幡ヶ谷京王新線→都営新宿線412分62.7㎡+34.3%+10.1462件+4.26年B
大島都営新宿線520分90.6㎡+33.5%+9.3591件+3.24年B
菊川都営新宿線615分68.2㎡+31.2%+7.0351件+1.68年A
笹塚京王新線→都営新宿線714分61.7㎡+33.8%+9.6357件-1.03年A
西大島都営新宿線819分74.9㎡+37.3%+13.1366件+0.45年A
中野坂上丸ノ内線912分60.8㎡+24.7%+0.5349件+8.88年C
高円寺JR中央線快速1013分70.3㎡+20.3%-3.9458件+4.57年B
新中野丸ノ内線1114分65.9㎡+23.1%-1.1365件+0.20年B
大久保JR総武線各停1212分67.6㎡+8.2%-16.0363件+9.60年C
東高円寺丸ノ内線1316分70.1㎡+21.8%-2.4342件+2.33年A
王子南北線1418分72.6㎡+26.8%+2.6390件+0.64年A
亀戸JR総武線各停1520分64.8㎡+55.6%+31.45160件-0.81年A
明大前京王線→都営新宿線1620分67.3㎡+44.8%+20.6432件+0.31年C
西荻窪JR中央線快速1720分68.8㎡+26.9%+2.73100件+2.83年A
方南町丸ノ内線方南支線1819分64.4㎡+24.9%+0.74102件+5.95年B

18駅の採点で分かること

1位は中野富士見町(危険度ランク1は候補中で唯一)、2位は両国、3位は王子神谷。ただし中野富士見町は信頼度Cで築年変化も-7.21年とぶれが大きく、この順位だけで1駅に決めるのは早い。

次のSection 6では、同じ18駅をCodexが独立採点した結果と突き合わせ、順位が割れた駅を見る。

🤖 Codexの独立採点と、割れた順位

このセクションの3点

① 面積のデータを訂正した18駅で、Codexは重みも自分で変更した(面積30%・所要時間25%・4年上昇15%・危険度15%・信頼度15%新設)

② 1位が割れた。Claudeの1位は中野富士見町、Codexの1位は菊川。両国は両者とも2位で、上位3位に共に入った唯一の駅

③ 最も割れたのは中野富士見町(8位差)・東高円寺(7位差)・大島と菊川と中野坂上(いずれも5位差)

第7章で見る面積の誤りを訂正したあと、同じ18駅のデータを再びCodex(GPT-5.6)へ渡した。Codexはこのとき自分で重みを変更した。以前は価格モメンタムに15%を割り当てていたが、今回は4年上昇の重みを下げ、代わりに「信頼度」という軸を新設した。

2つの採点は、どこで割れたか

→ この図は横にスクロールできます

左=Claudeの順位 右=Codexの順位(上が上位)ClaudeCodex2位 両国2位6位 菊川1位1位 中野富士見町9位7位 笹塚3位8位 西大島4位3位 王子神谷5位13位 東高円寺6位5位 大島10位赤=6位以上のずれ 橙=3〜5位 緑=2位以内。両国だけが両方2位

1位は割れた(Claude=中野富士見町 / Codex=菊川)。両国だけが2つの採点でともに2位に入った。Claudeは面積と上昇率を重く、Codexは信頼度と災害安全性を重く見ている。

30%

面積

25%

所要時間

15%

4年上昇(30%から下げた)

15%

危険度

15%

信頼度(新設)

信頼度はレインズの成約件数と築年変化から算出したA・B・Cを、A=100・B=60・C=20として数値化したものである。重みを変えた理由をCodexはこう説明した。「構成変化を含む過去のモメンタムで、将来予測力が確認されていないため」。4年間の㎡単価上昇は、その駅固有の実力なのか、市場全体の値上がりに引っ張られただけなのかを、Codex自身が切り分けにいった形になる。

駅Claude順位Codex順位差
中野富士見町198
東高円寺1367
大島5105
菊川615
中野坂上9145
幡ヶ谷484
笹塚734
西大島844
高円寺1073
王子14113
王子神谷352
西荻窪17152
新中野11121
大久保12131
亀戸15161
明大前16171
両国220
方南町18180

出典: レインズ「季報Market Watch」表29(2021年度版・2025年度版)、東京都「地域危険度測定調査(第9回)」。面積は第7章で訂正した集約後の㎡単価から算出し直している。差が最も大きかった駅から順に並べた。

📎 解説: なぜ1位が割れたか

中野富士見町はClaudeの1位である。理由は危険度ランク1が18駅で唯一だからだが、築年変化は-7.21年で信頼度はC。信頼度に15%の重みを新設したCodexの採点では、この弱さが響き9位まで下がった。

逆に東高円寺はClaudeの13位からCodexの6位まで上がった。4年上昇は市場中央値以下(超過-2.4)で評価が伸びなかったが、信頼度はAであり、Codexが上昇率の重みを下げ信頼度を新設したことで相対的に浮上した形になる。

菊川については、Codex自身がこう説明している。「68.2㎡、15分、信頼度Aで、面積・時間・データ品質のバランスが最も良好です」。

両国はClaude2位・Codex2位で、上位3位に共に入った唯一の駅である(Claude上位3位=中野富士見町・両国・王子神谷、Codex上位3位=菊川・両国・笹塚)。Codexはこう述べている。「64.4㎡への訂正で面積面の優位が薄れ、総合1位から僅差の2位です」。

🤖 Codexの判定 1位が両国から菊川へ変わった

面積データを訂正し、私が自分の重みも変更した結果、1駅だけ選ぶなら両国ではなく菊川になった。ただし僅差である

  • 私の1位は菊川、1駅だけなら今回は両国から菊川へ変更します。ただし両者は僅差です
  • 菊川は68.2㎡、15分、信頼度Aで、面積・時間・データ品質のバランスが最も良好です
  • 両国は64.4㎡への訂正で面積面の優位が薄れ、総合1位から僅差の2位です
  • 現物比較で両国の管理状態・駅距離・間取りが良ければ、簡単に逆転する程度の差です

この章の18駅の順位は、純粋な独立採点ではないことを明記しておく。当初はClaudeの重みを伏せた状態でCodexが独立に採点したが、その後に面積データの誤りが見つかり、Codexは訂正後のデータに対して自分で重みも変更して採点し直した。つまりここに出ている順位はクロスレビューを経た再評価であり、最初の独立採点とは性質が違う。

→ 次章では、この18駅データにたどり着くまでにClaudeが犯した致命的な誤りと、Codexがいったん「不可」と判定した経緯を見る。

🔧 Codexの指摘で作り直したこと

このセクションの3点

① 面積と㎡単価だけ旧記事の表から流用し、件数・上昇率・築年だけ集約後の値を使っていた。母集団が混ざっており、両国は70.5㎡ではなく64.4㎡が正しい

② 成約件数も1系統だけ渡していたため、Codexの採点はその誤った件数を根拠に判定を歪めていた

③ 重複掲載は「二重計上ではない」と結論できない。Codexは初回のクロスレビューでこの記事を「不可」と判定し、この章はその指摘を受けて作り直した

第6章の18駅データにたどり着くまでに、私(Claude)は1つの致命的な集計ミスをしていた。面積と㎡単価だけ、旧記事(/前の記事「麹町で7,000万円は25.1㎡だった」)で使っていた表の1行を流用し、成約件数・4年上昇率・築年変化は別に集約し直した値を使っていた。旧記事の表は同じ駅でも沿線が複数ある場合に行が分かれており、そのうち片方の行の㎡単価だけを、集約後の件数や上昇率と組み合わせてしまった。母集団が食い違ったまま1つの駅として扱っていたことになる。

駅誤って使った面積正しい面積(集約後の㎡単価から算出)差
両国70.5㎡64.4㎡-6.1㎡

📎 解説: Codexの検算で見つかった

両国は2つの行(38件・99.31万円/㎡と66件・114.09万円/㎡)に分かれていた。件数で加重平均すると(38×99.31+66×114.09)÷104=108.69万円/㎡で、7000万円÷108.69万円/㎡=64.4㎡になる。私が使っていた70.5㎡は、この加重平均を経ていない誤った値だった。

㎡単価を正しく計算し直すと、18駅で面積が動き、以前は60㎡の足切りに届かなかった中野坂上が新たに候補に入った。候補は17駅から18駅になり、第5・6章の順位はこの正しいデータで作り直している。

面積とは別に、成約件数(2025年度)にも同じ種類の誤りがあった。旧記事の表は沿線ごとに行が分かれているが、私はそのうち1系統の件数だけをCodexへ渡し、集約した合計を渡していなかった。

駅私が渡した件数正しい件数(集約後)
中野富士見町22件59件
両国58件104件
亀戸61件160件
王子44件90件
西荻窪41件100件

📎 解説: 私の誤りが相手の順位を歪めていた

Codexはこの誤った22件を根拠に、中野富士見町を「少数成約による上振れ」として低く評価していた。訂正後の59件を渡すと、この減点理由自体が成立しなくなった。独立して採点していたはずのCodexの判定も、私が渡すデータの誤りにそのまま歪められるということである。

Codexは重みの中に価格モメンタム(のちの4年上昇)を含めながらも、単純な上昇率をそのまま使うことに注意を促した。そこで589駅の4年間の㎡単価変化の中央値+24.2%を基準にし、各駅の上昇率からこれを引いた超過上昇率を新たに導入した。この母数は旧記事(/前の記事「麹町で7,000万円は25.1㎡だった」)の569駅・+24.5%とは集約方法が違うため、値も少しずれている。

-2.4

東高円寺の超過上昇率(%pt)

-3.9

高円寺の超過上昇率(%pt)

-16.0

大久保の超過上昇率(%pt)

重複掲載についても検証した。2025年度の全行を調べ、同一駅名で複数回出てくる201駅すべてで、成約件数・㎡単価・平均専有面積・平均築年など6つの数値が完全一致する行は0件だった。ただし、これをもって「二重計上ではない」とは結論しない。Codexの指摘のとおり、集合の一部が重複していても集計値は違う値になるため、正しくはこう言うべきである。公開されている集計表だけでは重複の有無を判定できない。路線別の行を件数加重しても、同一成約の重複を除去したことにはならない。

🤖 Codexの判定 初回は不可、作り直して再提出

面積データの母集団混在は順位の前提そのものを壊す誤りであり、この状態の記事は公開できないと判定した。データを集約基準に統一し、17駅から18駅へ組み直したうえで再評価している

  • 面積と㎡単価だけ旧集計、件数・上昇率・築年は別集計という混在は、順位表全体の信頼性を損なう
  • 訂正後は集約基準にすべての項目を統一し、中野坂上を加えた18駅で採点をやり直した
  • 成約件数の誤りも合わせて訂正し、その誤りに引きずられていた自分の判定も見直した
  • 重複掲載は『問題なし』と言い切らず、判定できないという限界を明記することを求めた

→ 次章では、上位に来た駅を1駅ずつカルテにして見る。

🗂️ 上位5駅のカルテ — 両国・菊川・中野富士見町・笹塚・西大島

このセクションの3点

① 訂正後、1位は採点によって割れる。Claudeの1位は中野富士見町、Codexの1位は菊川。両方の上位3位に共通して入るのは両国だけ(Claude2位・Codex2位)

② カルテに載せる5駅は、2つの採点のどちらかで上位5位に入った両国・菊川・中野富士見町・笹塚・西大島の5駅

③ 数字は訂正後の集約ベースに統一した。両国は64.4㎡が正しい値で、前半に書いた70.5㎡は誤りだった

駅路線・乗換なし方面所要時間7,000万での面積4年上昇(超過)危険度2025年度成約件数築年変化信頼度順位(Claude/Codex)
両国JR総武線各駅停車(御茶ノ水・水道橋・飯田橋・市ケ谷・四ツ谷方面)14分64.4㎡+36.3%(超過+12.1pt)2104件+3.29年B2位 / 2位
菊川都営新宿線(市ケ谷方面)15分68.2㎡+31.2%(超過+7.0pt)351件+1.68年A6位 / 1位
中野富士見町丸ノ内線 方南町支線(朝夕は本線直通・四ツ谷方面)16分63.7㎡+53.9%(超過+29.7pt)159件-7.21年C1位 / 9位
笹塚京王新線→都営新宿線(市ケ谷方面)14分61.7㎡+33.8%(超過+9.6pt)357件-1.03年A7位 / 3位
西大島都営新宿線(市ケ谷方面)19分74.9㎡+37.3%(超過+13.1pt)366件+0.45年A8位 / 4位

64.4㎡

両国で7,000万円で買える面積(訂正後)

104件

両国の2025年度成約件数(18駅の中では多い)

ランク1

中野富士見町の総合危険度(18駅で唯一)

-7.21年

中野富士見町の平均築年の変化(信頼度Cの理由)

出典: レインズ「季報Market Watch」表29 駅別中古マンション成約状況(2021年度版・2025年度版PDF)、Yahoo!路線情報(平日8:00発・乗換0回で実測)、東京都「地域危険度測定調査(第9回)」全5,192町丁目CSV。取得日 2026-08-29。危険度は駅の代表値ではなく、探索時の警戒指標として、駅の徒歩圏で最も悪いランクを採用している。所要時間は到着駅が麹町・市ケ谷・四ツ谷のいずれかで混在しており、目的地は統一されていない。㎡単価は元PDFに掲載された丸め済みの値を件数で加重したもので、真の全成約加重平均に対する近似値である。母数は両年とも成約20件以上の589駅、4年間の㎡単価変化の中央値は+24.2%。60㎡という足切りはこの記事独自の便宜的な基準で、実在の間取りを保証しない。信頼度はA=両年とも40件以上かつ築年変化±3年未満/B=25件以上かつ±6年未満/C=それ以外、と定義している。統計上の取引例が多いことは、現在の在庫や7,000万円での購入可能性を保証しない。

🗂️ 両国 — Claude 2位・Codex 2位

JR総武線各駅停車が乗換なしで御茶ノ水・水道橋・飯田橋・市ケ谷・四ツ谷を通る。所要14分は5駅で最短。7,000万円で64.4㎡(旧算出70.5㎡は誤りで、集約後の正しい値に訂正した)。4年の上昇率は+36.3%(超過+12.1pt)、危険度は5段階中2。2025年度の成約は104件で、18駅の中では成約件数が多い方だが、これは流動性の補助指標であって売却しやすさそのものではない。平均築年の変化は+3.29年、信頼度B。Codexは訂正後「面積面の優位が薄れ、総合1位から僅差の2位」とし、Claude・Codex両方の採点で2位になる唯一の駅である。弱点は、突出した強みが無いこと。面積・時間・危険度・件数のどれも「中の上」にとどまる。

🗂️ 菊川 — Claude 6位・Codex 1位

都営新宿線が乗換なしで市ケ谷へ通じる。所要15分、7,000万円で68.2㎡。危険度は3。4年の上昇率は+31.2%(超過+7.0pt)で5駅の中では控えめに見えるが、平均築年の変化は+1.68年——物件が古くなりながら価格が上がっている。少なくとも平均築年の変化は小さい。ただし面積・間取り・駅距離・階数などの構成効果は未補正であり、上昇の要因を完全に切り分けたわけではない。信頼度はA(両年とも40件以上・築年変化±3年未満)。2025年度の成約は51件。Codex採点では1位で「面積・時間・データ品質のバランスが最も良好」と評価され、「1駅だけなら今回は両国から菊川へ変更します。ただし両者は僅差です」と述べている。Claude採点は6位。弱点は上昇率の絶対値が5駅で最も低いこと。

中野富士見町は丸ノ内線の方南町支線で、朝夕は本線への直通便が乗換なしで四ツ谷方面へ出る。所要16分、7,000万円で63.7㎡。地域危険度は5段階中1で、18駅の中で唯一の最安全ランク。4年の上昇率は+53.9%(超過+29.7pt)と18駅で最大だが、平均築年の変化が-7.21年で、上昇率の一部が物件構成の若返りで説明できる可能性がある。信頼度はC。2025年度の成約は59件(第10章で触れるとおり、Codexへは当初22件という誤った値を渡していた)。Claude採点では1位、Codex採点では9位と最も大きく評価が割れた駅である。弱点は数字の解釈そのもの——危険度1という強みは動かないが、上昇率の高さを額面どおり受け取れない。

🗂️ 笹塚 — Claude 7位・Codex 3位

京王新線から都営新宿線へ直通し、乗換なしで市ケ谷へ通じる。所要14分で両国と並び5駅最短。7,000万円で61.7㎡、5駅で最小。危険度は3。4年の上昇率は+33.8%(超過+9.6pt)、平均築年の変化は-1.03年とほぼ変わらず、信頼度はA。2025年度の成約は57件。Codex採点では3位、Claude採点では7位。弱点は面積が5駅で最も小さいこと。60㎡台前半で3LDKを作るには間取りの工夫が要る。

西大島も都営新宿線が乗換なしで市ケ谷へ通じる。所要19分、7,000万円で74.9㎡と5駅で2番目に広い。危険度は3。4年の上昇率は+37.3%(超過+13.1pt)、平均築年の変化は+0.45年とほぼ変わっておらず、信頼度はA。2025年度の成約は66件。Codex採点では4位、Claude採点では8位。弱点は所要時間19分で、20分の足切りぎりぎりに近いこと。乗換なしという条件が崩れた場合の代替経路の余地が薄い。

→ 次の第9章では、この順位が覆る条件(金利・市況)と、このデータでは測れないものを見る。

⚠️ この順位が覆る条件と、測れないもの

このセクションの3点

① 金利が1%上がると、同じ月々の返済額で買える価格は7,000万円から約6,101万円まで下がる(-12.8%)。前提として、この試算は借入条件を固定した機械的なストレス試算である

② 首都圏の中古㎡単価は2026年5〜7月に3か月連続で前年割れした。ただし23区に限れば+2.7%で75か月連続の上昇が続いている。東京都の人口ピークは2030年、23区は2035年と推計されている

③ 測れていないものは11項目あるが、重要な5項目だけを本文に出し、残りは折りたたみに置く

日銀の政策金利は2026年6月16日に0.75%から1.00%へ引き上げられた。住宅ローン、フラット35の公表金利は3.290%である。この記事の面積はすべて「7,000万円の物件を㎡単価で割った」静的な計算で、金利の変化を織り込んでいない。

この6,101万円は、借入7,000万円・35年・元利均等・ボーナス返済なしで、毎月返済額を約28.1万円に固定したまま、適用金利が3.290%から4.290%へ1ポイント上がると仮定した場合の借入可能額である。政策金利の上昇幅と住宅ローン金利の上昇幅は同じではなく、日銀が1%利上げしても住宅ローン金利がそのまま1%上がるとは限らない。諸費用・審査条件を含まない、あくまで機械的な金利ストレス試算である。

1.00%

日銀の政策金利。2026年6月16日に0.75%から引き上げ

3.290%

フラット35 公表金利

6,101万円

適用金利が1ポイント上がった場合に同じ返済額で借りられる額

首都圏の中古マンションの㎡単価は、2026年5月から7月にかけて3か月連続で前年を下回っている。ただし23区に限れば依然として前年比+2.7%で、75か月連続の上昇が続いている。この記事の18駅はすべて23区内にある。

東京都の人口は2030年にピークを迎え、23区に限ると2035年がピークと推計されている。20年・30年の保有を前提にするなら、この人口動態は㎡単価の前提として無視できない。

出典: 日本銀行 金融政策決定会合、フラット35公表金利、首都圏・23区の中古マンション成約単価統計、東京都の将来人口推計。取得日 2026-08-29。

第8章までの4年上昇率(超過上昇率を含む)は、過去4年間の価格モメンタムであって、将来の値上がり・値下がりにくさを予測する指標ではない。両国が超過+12.1pt、中野富士見町が超過+29.7ptだったからといって、次の4年も同じ方向に動くとは限らない。この順位は現時点までの実績を並べたものであり、将来を保証するものではない。

項目このランキングで測れていないことなぜ効くか
実際の売出在庫成約した物件の平均でしかなく、今その駅に何件出ているかは分からない在庫が薄ければ「買える」は理論上の話になる
管理費・修繕積立金物件価格に含まれない毎月の固定費築年が古いほど積立金が上がりやすく、実質的な負担が変わる
洪水・内水・高潮・液状化地域危険度は地震(火災・建物倒壊)のみを見ている水害リスクはこのランキングに一切反映していない
建物個別の耐震と管理組合の健全性地域危険度は町丁目単位。耐震等級・修繕計画は個別物件の情報で、駅単位の統計には出ない同じ町丁目でも建物によって強さが違い、修繕計画が崩れていると将来の一時金リスクがある
売却までの日数と値下げ率成約価格のみで、売れるまでの期間や値下げ幅のデータは無い流動性の実態は成約件数だけでは分からない
このほかにも測れていないもの(6項目) 折りたたみ 開く ▾
項目このランキングで測れていないことなぜ効くか
2LDK・3LDKだけの価格分布㎡単価は全成約(ワンルーム含む)の平均。3LDKだけの相場ではない間取り構成によって実際の㎡単価が変わる
直通運転の中止リスク所要時間は平日8:00発の実測1本のみ事故・車両故障・直通中止で乗換が発生する可能性
朝の本数と混雑所要時間だけを見ており本数・混雑率は見ていない同じ所要時間でも快適さは駅によって違う
複数路線への徒歩圏各駅は1路線・1方面の乗換なしのみで評価している別路線が徒歩圏にあれば代替経路が持てる
再開発と将来供給現在の成約データのみで将来の供給計画は見ていない大規模開発があれば数年後に相場が動く
賃料と利回り購入価格だけを見ており賃貸に出した場合の利回りは計算していない出口を賃貸にする場合の判断材料が欠けている

とくに重要

「駅平均㎡単価から割った面積」と「実際に7,000万円で買える良質な2LDK・3LDK」は同じではない。この記事の面積はすべて平均単価からの逆算であり、間取り・階数・方角・管理状態を無視した理論値である。上位5駅であっても、実際に物件を探すときはこの理論値を出発点にするしかない。

→ 次の第10章では、この記事を作る過程で私が犯した誤りと、この記事自体の限界を記録する。

🪞 私の誤りと限界

このセクションの3点

① 面積と㎡単価だけ旧記事の1系統の値を流用し、件数・上昇率は集約後の値を使っていた。この母集団の混在をCodexが検算で発見し、公開判定は一度「不可」になった

② Codexに渡した成約件数も1系統だけだった(中野富士見町22件→59件)。私の入力の誤りが、相手の独立採点そのものを歪めていた

③ 前の記事(本命=東高円寺)と結論が違う理由、母数の違い、値上がり率が取れなかった4駅、2点比較の限界を正直に記録する

この記事はCodexとの独立採点・クロスレビューを経て作った。その過程で見つかった自分の誤りと、この記事自体が持つ限界を、番号を飛ばさずここに記録する。

64.4㎡

Codexの指摘で判明した両国の正しい面積(誤って70.5㎡と書いていた)

18駅

面積が動いた駅の数(候補は17駅から18駅に増えた)

59件

中野富士見町の実際の成約件数(Codexには誤って22件と渡した)

589駅

今回の母数(前の記事は569駅)

① 面積の系統違いと、Codexの「不可」判定

面積と㎡単価だけを、旧記事(麹町で7,000万円は25.1㎡だった)で使っていた沿線別1系統の行の数字から流用し、成約件数・上昇率・築年変化だけは沿線を集約した後の値を使っていた。2つの異なる母集団を混ぜて1つの表に並べていた。

Codexに公開前レビューを依頼したところ、両国の面積をPDFの生データから検算し直され、(38件×99.31+66件×114.09)÷104件=108.69万円/㎡ → 64.4㎡という結果を提示された。当初書いていた70.5㎡は誤りだった。この検算結果を受けてCodexの公開判定は一度「不可」となり、面積を全項目集約ベースに揃えて18駅すべてを計算し直した。足切り60㎡を再適用した結果、中野坂上が新たに候補に入り、17駅から18駅に増えている。

② 成約件数も1系統だけで渡していた

Codexに統合ランキングの検証を依頼した際、私が渡した2025年度成約件数も同じ理由で1系統だけの数字だった。中野富士見町は22件と伝えていたが、正しく集約した値は59件。同様に両国は58件→104件、亀戸は61件→160件に変わっている。Codexはこの誤った件数を根拠の一部にして、中野富士見町を訂正前の採点で6位に置いていた。正しい件数で渡し直した結果、Codexの採点は9位になった。私の入力の誤りが、相手の独立採点そのものを歪めていた。2つの独立した採点を並べて「割れたところに真実がある」と見せる記事の性質上、この誤りは重い。

③ 前の記事と結論が違う理由

前の記事(麹町で7,000万円は25.1㎡だった)の本命は東高円寺だったが、この記事の本命は両国である。前の記事は消していない。理由は3つある。

(a) この記事では値上がり率を採点の重みとして明示的に組み込んだ(Claude30%・Codex15%)。前の記事は値上がり率を後から追加した参考情報に近い位置づけだった。

(b) 同じ駅が複数の沿線名で複数行に分かれてPDFに載っているケースを、この記事では成約件数で加重平均して1駅の数字に集約した。前の記事はこの集約をしていない。

(c) PDFの行に沿線名の列が入っている駅を、前の記事では一部取りこぼしていた。初台+50.8%・阿佐ケ谷+40.7%・中野+44.2%は、この記事で初めて母集団に入っている。

前の記事は間違っていたのではない。広さを最優先し、値上がり率を主軸に置かない条件では、東高円寺という答えは今も成立する。この記事は「独立した2つの採点で順位づけする」という別の問いに対する答えである。

項目前の記事この記事差
対象駅数(母数)569駅589駅+20駅
4年間の上昇率の中央値+24.5%+24.2%-0.3pt
本命東高円寺両国入れ替わり
集約方法値上がり率のみを重視面積・時間・上昇率・危険度・信頼度で加重、Codexの独立採点と突き合わせ方法自体が変わった

④ 母数が前回と違う。569駅・+24.5%(前の記事)から589駅・+24.2%(この記事)に変わっている。差の理由は上の(a)〜(c)、とくに(b)の集約方法の変更にある。同じ駅でも数え方を変えれば対象になる駅・成約件数そのものが変わり、中央値も動く。

⑤ 値上がり率が取れなかった駅が4つある。新高円寺・西ケ原・下高井戸・東大前は、2021年度か2025年度のどちらかで成約が20件未満だったため、589駅の母集団から外れ、4年間の値上がり率を計算していない。これらの駅がこの記事の18駅・上位5駅と同水準の条件を満たしていた場合、順位は変わりうる。

⑥ 2点比較の限界と、採らなかったCodexの指摘 正直に書く 開く ▾

2021年度と2025年度の2点しか見ていない。4年間で+24.2%というのは中央値であって、その4年間で毎年ほぼ均等に上がったのか、特定の1年だけ跳ねたのかは、この2点比較からは分からない。両国の+36.3%・中野富士見町の+53.9%についても同じで、途中の年次推移は取得していない。

超過上昇率(各駅の上昇率から589駅の中央値+24.2%を引く指標)はCodexの提案どおり採用した。一方で、Codexが示唆したヘドニック回帰による築年補正(築年・面積・立地などの条件をそろえたうえで純粋な価格変化だけを取り出す統計手法)は実施していない。理由はデータが無いことで、面倒だから避けたわけではない。レインズの表29は駅単位の集計値のみを公表しており、個別の取引データには一次情報としてアクセスできなかった。

そのため、中野富士見町の築年変化-7.21年が上昇率+53.9%にどれだけ寄与しているかは、この記事では数値として切り分けられていない。信頼度Cという評価は、この切り分けができないことへの警告として置いている。Codexはこの点について「未補正の上昇率を30%採点した結果は探索的順位であり、購入推奨とは切り離すべき」と述べている。

この記事の本命は両国、対抗は菊川、押さえは中野富士見町である。前の記事の本命だった東高円寺は、値上がり率を軸に加えた採点では上位から外れた。条件が変われば答えは変わる。それ自体は矛盾ではなく、この記事と前の記事がそれぞれ別の問いに答えている、ということである。

この記事は全10章で完結する。答えは2つ——中に住むなら新富町・飯田橋・神保町、外から通うなら両国。金利が1%動けば、7,000万円という前提そのものが約6,101万円へ変わることを忘れずに。