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💴 高配当「株」より REIT が2倍近く高かった — NISAで50万円、上場ETFだけのインカム設計

NISAの成長投資枠で50万円を東証上場ETFだけに入れて、1年分の分配金を受け取る。各運用会社の公式サイトから2026年9月1日時点の分配金利回りを取り、株・債券・国際・REITのカテゴリごとに並べたところ、東証REIT指数のETFが4.78〜4.89%で、日本株の高配当ETF2.27〜2.58%の約2倍だった。答えは4本で485,180円、年18,199円。

まず答え — 50万円で買う4本

このセクションの3点

① 50万円のうち485,180円を、値動きの違う4つの商品に分けて入れる。

② 1年間で受け取れるお金は税引き前で18,199円、月あたりに直すと1,516円になる。

③ 4つとも年に4回お金を受け取るタイミングがあり、毎月ではなくまとまって入る。

買う前に、証券会社で1つだけ設定する

・「株式数比例配分方式」という受け取り方を選んでおくこと。これをやらないと分配金から20.315%が引かれる

・引かれた分は、あとから確定申告しても取り返せない

・投資信託ならこの手続は要らないが、上場株式・ETF・REITには要る。この記事は全部ETFなので必ず必要になる

・詳しくは第3章に書いた。買う前にそこだけは読んでほしい

まず答え — 50万円で買う4本

485,180円

実際に使う金額

18,199円

1年間の受け取り(税引き前)

3.75%

平均の利回り

約1,517円

1か月あたりに直すと

コード何を買うか口数金額利回り1年間の受け取り(税引前)
1343東証に上場している不動産の投資信託(オフィスビルなどの賃料収入が原資)100口193,150円4.78%9,233円
2647米国の国債(残り7〜10年のもの)に投資する商品20口117,240円3.60%4,221円
1489日本の株のうち、配当の多い50社に投資する商品30口107,550円2.58%2,775円
2515先進国の不動産に投資する商品40口67,240円2.93%1,970円
合計4本-485,180円3.75%18,199円

この4つは、証券会社の口座を通じて誰でも売買できる商品で、株式と同じように取引所で値段がついている。50万円のうち約48.5万円を使い、残りの約1.5万円は口数の関係でどうしても余る端数になる。

受け取れるお金は、税金を引く前の金額である。値上がりを狙ったものではなく、持っている間に過去の実績どおりなら入ってくるお金を目的にした組み方になっている。

→ 次のセクションでは、ここに出てくる言葉を1つずつ説明する。

用語カード

用語カード

→ 次のセクションでは、この記事でいちばん重要な落とし穴を2つ見る。

残りの用語(読み進めて分からなくなったら開く) 10語 開く ▾

先に落とし穴を2つ — 手続を間違えると20.315%引かれる

このセクションの3点

① NISA口座でETFの分配金を非課税にするには、証券会社で「株式数比例配分方式」を選ぶ手続きが必須になる。

② この手続きをしないと20.315%の税金が引かれ、あとから確定申告をしても取り戻せない。

③ 投資信託ならこの手続きは不要だが、ETFだけはこの手続きが必要になる。

先に落とし穴を2つ — 手続を間違えると20.315%引かれる

受け取り方を選び間違えると、20.315%引かれたまま戻らない
NISA口座のETFの分配金 分配金が出る 受け取り方を選ぶ 株式数比例配分方式 証券口座で受け取る → 非課税 郵便局・銀行で受け取る 領収証方式・口座方式 → 20.315% 引かれる 引かれた分は確定申告でも取り返せない しかも一度この方式を選ぶと、他の証券会社で 持っている株にも自動で適用される 要らないのは投資信託だけ。ETFもREITも要る

同じ「50万円のインカム」でも、商品の種類で手続が違う

上場ETF(今回の依頼)

手続が要る

  • ・株式数比例配分方式を自分で設定する必要がある
  • ・設定しないと20.315%引かれ、確定申告でも戻らない
  • ・一度選ぶと他の証券会社の全銘柄にも適用される

株式投資信託

手続は不要

  • ・何もしなくても分配金は非課税になる
  • ・日本証券業協会のQ&Aに明記されている
  • ・ただし今回の依頼は「全部上場ETFで」なので選べない

落とし穴① 株式数比例配分方式(日本証券業協会 原文)

Q18 NISA口座で保有する上場株式やETF・REITの配当金や分配金は非課税となりますか?

NISA口座で保有する上場株式やETF・REITの配当金や分配金を非課税とするためには、所定の手続によって証券会社で配当金や分配金を受領する「株式数比例配分方式」を選択していただく必要があります。「株式数比例配分方式」以外の方式で配当金等を受け取る場合には、非課税とはならず、20.315%の税率で源泉徴収されます。

(注)課税となった配当金等については確定申告により非課税とすることはできません。

なお、NISA口座で保有する株式投資信託の分配金については、上記のような手続を行わなくとも非課税となります。

株式数比例配分方式は、他の証券会社にも及ぶ(日本証券業協会 原文)

Q19 「株式数比例配分方式」を選択すると、NISA口座以外の特定口座や一般口座で保有する全ての上場株式の配当金等について、自動的にこの「株式数比例配分方式」が適用されることになります。

複数の証券会社で株式を保有されている場合に、いったん「株式数比例配分方式」を選択されると、他の証券会社で保有されている全ての株式についても、自動的に「株式数比例配分方式」が適用され(証券会社ごとに異なる受取方式は選択できません)。

手続きには期限がある。日本証券業協会の説明では「例えば上場株式が3月決算銘柄である場合には、配当基準日(3月31日)までに証券会社を通じて証券保管振替機構に取り次ぐ必要があります」とされている。この記事で扱う4本はいずれも年4回決算なので、最初の受け取りに間に合わせるには早めに手続きを済ませておく必要がある。

落とし穴② 外国の資産は、NISAだと税金の調整が働かない(日本証券業協会 原文)

二重課税調整措置の対象となるのは、外国資産(株式・不動産等)に投資を行い、そこから生じた利益をもとに投資家に分配金を支払っている投資信託等です。これらの投資信託等が2020年1月1日以降に支払う分配金については、自動的に二重課税調整が行われます。ただし、対象となる投資信託等をNISA口座で保有されている場合は、国税分は非課税となり、外国との二重課税状態が発生しませんので、本措置の対象となりません。

課税口座であれば自動的に調整される外国の税金が、NISA口座では調整されない。今回の4本のうち、2647(米国債)と2515(先進国REIT)がこの外国資産にあたる。現地で源泉徴収された分は、NISA口座では戻ってこない。

→ 次のセクションでは、取得できた13本の分配金利回りを全体で並べる。

分配金利回り 全体ランキング

このセクションの3点

① 取得できた13本のうち、上位2本はどちらも東証REIT指数に連動するREITで、4%台の利回りだった。

② 国内株の高配当ETFは3本とも2%台で、13本の中では下位に位置した。

③ 同じ債券でも国内債券だけ利回りが1%を切り、1位の3.60%との差は約3.9倍だった。

この順位は、厳密には1本の物差しで並んでいない

・野村と大和の9本は2026年9月1日時点の「分配金利回り」

・Global Xの3本(2564・2849・2236)は2026年7月24日決算基準の「12ヶ月分配率」という別の指標

・1488だけは2026年4月末時点

・指標名も基準日も揃っていないので、小数点以下の差に意味はない。1位・2位という順序も、同じ条件で測った結果ではない

・それでもカテゴリ間で数倍の差があるため、大きな傾向としては読める。そのつもりで見てほしい

分配金利回り 全体ランキング

カテゴリごとに、利回りの高さがまるで違う
カテゴリ別の分配金利回り(上が高い) REIT 4.78〜4.89% 日本株(1位のみ) 4.11% 外国債券 2.86〜3.60% 日本株(2〜4位) 2.27〜2.58% 0.93% 国内債券 高配当「株」より、REITのほうが高かった
分配金利回り 全体ランキング(2026年9月1日時点)
1488 東証REIT (iFree)
4.89%

基準日が4月末

1343 東証REIT (NF)
4.78%
2564 日本株スーパーディビィデンド
4.11%

12ヶ月分配率

2647 米国債7-10年
3.6%
2515 外国REIT
2.93%
2512 外国債券ヘッジあり
2.9%
2511 外国債券ヘッジなし
2.86%
1489 日経平均高配当株50
2.58%
1577 野村日本株高配当70
2.48%
2849 米国優先証券
2.38%

12ヶ月分配率

1651 TOPIX高配当40
2.27%
2236 世界株式スーパーディビィデンド
1.73%

12ヶ月分配率

2510 国内債券
0.93%

最下位

各運用会社の公式サイトより。野村・大和の9本は2026年9月1日時点の「分配金利回り」、Global Xの3本(2564・2849・2236)は2026年7月24日決算基準の「12ヶ月分配率」、1488のみ2026年4月末時点。指標名と基準日が揃っていないので、厳密には同じ土俵の数字ではない。

順位コード銘柄名カテゴリ分配金利回り信託報酬(税込・年率)売買単位1単元の値段決算
11488iFreeETF 東証REIT指数REIT4.89%0.1705%10口不明年4回
21343NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信REIT4.78%0.1705%10口19,315円年4回
32647NEXT FUNDS ブルームバーグ米国債(7-10年)ヘッジなし債券3.60%0.143%1口5,862円年4回
42515NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT(ヘッジなし)国際2.93%0.187%1口1,681円年4回
52512NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債(ヘッジあり)債券2.90%0.132%10口7,252円年4回
62511NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債(ヘッジなし)債券2.86%0.132%10口11,820円年4回
71489NEXT FUNDS 日経平均高配当株50国内株2.58%0.308%1口3,585円年4回
81577NEXT FUNDS 野村日本株高配当70国内株2.48%0.352%1口60,650円年4回
91651iFreeETF TOPIX高配当40指数国内株2.27%0.209%1口3,321円年4回
102510NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合債券0.93%0.077%10口8,026円年4回

1488の4.89%は2026年4月末時点の表示値で、他の9本(2026年9月1日時点)とは基準日が違う。同じ表に並べているが、時点をそろえた比較ではない点に注意が必要になる。1488の1単元の値段は今回取得できていない。

並び全体を見ると、上位をREITの2本が占め、国内株の高配当ETF3本はいずれも下位にある。国内債券の0.93%だけは、他の債券3本(2.86〜3.60%)から離れて低い。

→ 次のセクションでは、国内株の高配当ETFをカテゴリ別に見る。

カテゴリ別1 国内株の高配当ETF

このセクションの3点

① 1位は2564(グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式)で4.11%

② ただし2564は「分配金利回り」ではなく「12ヶ月分配率」という別の指標名で、基準日も2026年7月24日と他の3本(9月1日)と違う

③ 利回りが最も高い2564は、コスト(管理費用0.429%)も4本の中で最も高い

カテゴリ別1 国内株の高配当ETF

利回りで選ぶか、コストで選ぶか

2564(利回り1位)

4.11%

  • ・12ヶ月分配率は4本で最も高い
  • ・ただし管理費用0.429%も4本で最も高い
  • ・基準日が2026年7月24日で他と揃っていない

1651(コスト1位)

2.27%

  • ・信託報酬0.209%は4本で最も安い
  • ・ただし利回りは4本で最も低い
  • ・1単元3,321円で買いやすい
順位コード銘柄名指標数値コスト(税込・年率)1口/1単元の値段
12564グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF12ヶ月分配率(2026年7月24日時点)4.11%0.429%約3,723円
21489NEXT FUNDS 日経平均高配当株50分配金利回り(2026年9月1日時点)2.58%0.308%3,585円
31577NEXT FUNDS 野村日本株高配当70分配金利回り(2026年9月1日時点)2.48%0.352%60,650円
41651iFreeETF TOPIX高配当40指数分配金利回り(2026年9月1日時点)2.27%0.209%3,321円

注意 — 1位だけ指標名と基準日が違う

・2564は「分配金利回り」ではなく「12ヶ月分配率」という別の指標名で公表されている

・基準日も2026年7月24日で、他の3本(2026年9月1日時点の分配金利回り)とは同じ土俵の数字ではない

・1489・1577・1651の3本は同じ指標・同じ基準日で比較できる

利回りが最も高い2564は、コスト(管理費用0.429%)も4本の中で最も高い。利回りとコストが同じ銘柄で最高になっている。
次点の1489は信託報酬0.308%、最安の1651は0.209%。1577だけ1単元が60,650円と桁が違う。

→ 次はREITのETF。国内株より利回りが高い2本を見る。

カテゴリ別2 REITのETF

このセクションの3点

① この記事で最も分配金利回りが高いカテゴリ

② 1位1488は4.89%、2位1343は4.78%で信託報酬はどちらも0.1705%

③ ただし1488の4.89%だけ基準日が2026年4月末で他の9本と時点が違う

カテゴリ別2 REITのETF

4.89%

1488 iFreeETF 東証REIT指数(2026年4月末時点)

4.78%

1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数(9月1日時点)

0.1705%

2本とも同じコスト

19,315円

1343の最低購入額(10口単位)

この分類の一覧表 全体ランキングと同じ数字 開く ▾
順位コード銘柄名分配金利回り信託報酬(税込・年率)1単元の値段
11488iFreeETF 東証REIT指数4.89%0.1705%不明
21343NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信4.78%0.1705%19,315円

注意 — 1488だけ時点がずれている

・1488の4.89%は2026年4月末時点の表示値である

・1343を含む他の9本は2026年9月1日時点の表示値である

・同じ表に並べているが、比べているのは同じ日ではない

信託報酬は0.1705%で同じなので、コストでは差がつかない。1488は1単元あたりの値段を確認できていないため、この記事では1343の方を組み方の対象にしている。

→ 次は債券ETF。同じ「債券」でも国内と外国で利回りが大きく異なる。

カテゴリ別3 債券ETF

このセクションの3点

① 1位2647(米国債7-10年・ヘッジなし)は3.60%

② 4位2510(国内債券)は0.93%で1位の3.9分の1にとどまる

③ 2511と2512は同じ指数で為替ヘッジの有無だけが違い、利回りの差はわずか

カテゴリ別3 債券ETF

3.60%

1位 2647 米国債7-10年

0.93%

最下位 2510 国内債券

3.9倍

1位と最下位の差

0.04pt

2511と2512の差。為替ヘッジの有無だけが違う

この分類の一覧表 全体ランキングと同じ数字 開く ▾
順位コード銘柄名分配金利回り信託報酬(税込・年率)1単元の値段
12647NEXT FUNDS ブルームバーグ米国債(7-10年)ヘッジなし3.60%0.143%5,862円
22512NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債(ヘッジあり)2.90%0.132%7,252円
32511NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債(ヘッジなし)2.86%0.132%11,820円
42510NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合0.93%0.077%8,026円
国内債券だけ桁が違う。1位2647の3.60%に対し、4位2510は0.93%で約3.9分の1しかない。
2511と2512は同じ「外国債券・FTSE世界国債」指数を、為替ヘッジのあり・なしで分けたものだが、利回りは2.86%と2.90%でほとんど差がない。1単元の値段は2511が11,820円、2512が7,252円と差が大きい。

→ 次は国際(外国資産)ETF。この記事の候補で最も安く買える銘柄がある。

カテゴリ別4 国際(外国資産)ETF

このセクションの3点

① 1位は変わらず2515(外国REIT)で利回り2.93%

② 2位2849(米国優先証券)2.38%、3位2236(世界株式スーパーディビィデンド)1.73%が新たに加わった

③ 2849・2236は「12ヶ月分配率」で基準日も2026年7月24日と、1位2515の「分配金利回り」(2026年9月1日)とは違う指標

2.93%

1位 2515 外国REIT の分配金利回り

2.38%

2位 2849 米国優先証券 の12ヶ月分配率

1.73%

3位 2236 世界株式 の12ヶ月分配率

約1,505円

3位の1口。この記事の全候補で最も安く買える

カテゴリ別4 国際(外国資産)ETF

順位コード銘柄名指標数値コスト(税込・年率)1口の値段
12515NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT(ヘッジなし)分配金利回り(2026年9月1日時点)2.93%0.187%1,681円
22849グローバルX 米国優先証券 ETF12ヶ月分配率(2026年7月24日時点)2.38%0.3025%約5,581円
32236グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF12ヶ月分配率(2026年7月24日時点)1.73%0.3025%約1,505円
1単元1,681円の2515は、依然としてこの記事の全候補で最も安く買える。
外国資産の二重課税調整はNISAでは効かない。2647・2511・2512・2515に加え、2849・2236も外国資産にあたる。

→ 次はその他のインフラファンド。ここだけ他のカテゴリと同じ精度で比べられない。

カテゴリ別5 その他(インフラファンド)

このセクションの3点

① インフラファンドは利回りと市場価格を今回取得できていない

② 分かっているのは分配金の額と、その中に利益超過分配金が混じっていること

③ いちごグリーンは3,540円のうち1,788円(50.5%)が利益超過分配金

カテゴリ別5 その他(インフラファンド)

インフラファンドを他の4カテゴリと同じに扱えない理由

−

利回りと市場価格が取れていない

公式サイトへ到達できなかった銘柄がある。他のカテゴリと同じ精度で比べられない

−

分配金に利益超過分配金が混じる

いちごグリーンは第11期3,540円のうち1,788円=50.5%がこれ。利益から出たお金ではない

−

利益超過分配金は実質的な元本の払い戻し

自分が出したお金が戻ってきているだけの部分を、インカムと呼ぶことはできない

✓

分配金の額そのものは公式で確認できた

9282・9284・9285・9286の4本は各投資法人の公式サイトで確認した

この分類の一覧表 全体ランキングと同じ数字 開く ▾
コード銘柄名期分配金うち利益超過分配金
9282いちごグリーンインフラ投資法人第11期(2026年6月期)3,540円/口1,788円(50.5%)
9284カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人第17期/第18期3,637円/3,041円第18期に9円
9285東京インフラ・エネルギー投資法人第17期1,471円168円
9286エネクス・インフラ投資法人第13期2,185円161円

注意 — 利益超過分配金は元本の払い戻し

・利益超過分配金は利益から出た分配金ではなく、実質的な元本の払い戻しである

・いちごグリーンは分配金3,540円のうち1,788円、半分以上がこれにあたる

・利回りが高く見えても、中身が元本の払い戻しならインカムゲインとは言えない

このカテゴリだけ精度が違う

インフラファンド4銘柄は、分配金の額は取得できたが、分配金利回りと市場価格は今回取得できていない。公式サイトへ到達できなかった銘柄があるため、他の4カテゴリのように「利回り○%」の形でランキングに並べていない。

→ 次は50万円の組み方。ここまでのカテゴリ別ランキングから4本を選ぶ。

50万円の組み方

なぜこの4本を選んだか

50万円の中身 — 国内REITに約4割、外国REITと合わせると5割超が寄っている
485,180円の内訳 1343 東証REIT 193,150円 39.8% 2647 米国債 117,240円 24.2% 1489 高配当株 107,550円 22.2% 2515 外国REIT 67,240円・13.9% 年間の分配金 18,199円(税引前) 1か月あたり 約1,517円。受け取りは4本合わせて最大16回

50万円の中でいちばん配分を大きくしたのは1343(東証REIT指数)。理由は単純で、全体ランキングでREITが最も分配金利回りが高かったから(4.78%)。ただしREIT1本に寄せてしまうと値動きの性質が1つに偏るため、性質が異なる資産を組み合わせた。米国債(2647)は債券なので株式やREITとは値動きの傾向が違い、日経平均高配当株50(1489)は国内株、外国REIT(2515)は海外不動産という別の値動きになる。

買う4本をもう一度表で確認する 第1章と同じ内容 開く ▾
コード銘柄口数金額利回り年間分配金(税引前)
1343NEXT FUNDS 東証REIT指数100口193,150円4.78%9,233円
2647NEXT FUNDS 米国債7-10年20口117,240円3.60%4,221円
1489NEXT FUNDS 日経平均高配当株5030口107,550円2.58%2,775円
2515NEXT FUNDS 外国REIT40口67,240円2.93%1,970円
合計485,180円3.75%18,199円

注意 — REITに寄っている

・193,150円は50万円のうち39.8%にあたり、4本の中でいちばん大きい割合を占めている。

・東証REIT指数が下落した場合、この組み方ではポートフォリオ全体への影響もいちばん大きく出る。

・利回りが高い資産ほど値動きも大きい傾向があり、REITだけが特別に安全というわけではない。

もう1つ、口数がきりのいい数字にならない理由がある。1343は10口単位で1単元19,315円、2647は1口単位で1単元5,862円、1489は1口単位で3,585円、2515は1口単位で1,681円というように、4本とも1単元の値段がばらばらだからだ。50万円ちょうどに合わせようとしても、4本の1単元の値段の組み合わせで割り切れる保証はない。実際にこの組み方では合計485,180円になり、残りの14,820円は現金のまま残る。

→ 次は「1年でいくら、いつ入るか」を見る。

1年でいくら、いつ入るか

受け取りは4本合わせて最大16回。毎月は入らない

訂正 — 受け取り回数の数え方を間違えていた

・当初は「4本とも年4回決算だから、受け取りも年4回」と書いていた

・これは誤り。4本それぞれが年4回決算するので、支払いのタイミングは合わせて最大16回になる

・各銘柄の決算月が揃っていないため、いつ・いくら入るかの月別の表はこの記事では作れない

・確実に言えるのは年間の合計額までで、1回あたりの金額は出せない

年4回

4本ともこの回数で決算する

18,199円

1年間の分配金(税引前)

約4,550円

1回あたりの平均。ただし毎回同額ではない

約1,517円

1か月に均すとこの額

今回の4本(1343・2647・1489・2515)はすべて年4回決算のETF。つまり分配金がまとまって入るタイミングは年に4回で、投資信託の毎月分配のように毎月入るわけではない。年間の税引前分配金合計は18,199円で、単純に4回で割ると1回あたり平均は約4,550円になる。

ただし4本の決算月はそろっていない。今回分かっているのは1343(東証REIT指数)の決算月が2月・5月・8月・11月であることだけ。残り3本(2647・1489・2515)も年4回決算であることは公式サイトで確認しているが、具体的にどの月が決算月かは今回の調査データには含まれていない。

だから月別の入金カレンダーは作れない

決算月が分からない3本がある以上、「何月にいくら入るか」という月別の予定表は作れない。ここで言えるのは「年4回・合計18,199円(税引前)・支払いは1年で最大16回に分かれる」までで、それ以上に細かい時期は分からないものとして扱う。

→ 次は「NISAの枠をどう使うか」を見る。

NISAの枠をどう使うか

50万円は成長投資枠のごく一部

240万円

成長投資枠の年間上限

20.8%

50万円が使う割合

421本

成長投資枠で買える上場ファンド

7本

うちつみたて投資枠でも買えるもの。高配当系はゼロ

項目値
つみたて投資枠年120万円
成長投資枠年240万円
合計年360万円
非課税保有限度額(総枠)1,800万円
うち成長投資枠1,200万円
売却したとき翌年以降、簿価(取得価額)の分だけ枠が復活
口座18歳以上・1人1口座・金融機関の変更は年単位

今回の50万円は、成長投資枠の年240万円のうち20.8%しか使っていない。残り79.2%の枠はまだ空いている。

この記事のようなETFは、つみたて投資枠では買えない。NISA成長投資枠の対象になっている上場ファンドは421本あるが、そのうちつみたて投資枠でも買えるのは1599・1305・1320・1681・1680・1554・1547の7本だけで、全部インデックス型。高配当系のETFは1本も入っていない。高配当ETFやREITのETFでインカムを狙うなら、選べるのは成長投資枠だけになる。

今回買った4本を将来売却した場合、その年の枠がそのまま空くわけではなく、翌年以降に簿価(取得価額)の分だけ非課税枠が復活する仕組みになっている。

→ 次は「やってはいけないこと」を見る。

やってはいけないこと

やってはいけないこと

この4つは避ける

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株式数比例配分方式を設定せずに買う

20.315%引かれ、確定申告でも取り返せない。買う前に証券会社で設定する

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利回りだけで選ぶ

国内株1位の2564は利回りも1位だがコストも1位。1577は1単元60,650円で予算を圧迫する

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利益超過分配金を利回りに数える

元本の払い戻しをインカムと呼ばない

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1銘柄に50万円を全部入れる

この記事の案でも国内REITに39.8%、外国REITを足すと53.7%が集中っている。それでも4本に分けている

注意 — この4つをやると税金で損をするか、想定と違う結果になる

・株式数比例配分方式を設定せずに買う — NISA口座でETFの分配金を非課税にするには、証券会社で「株式数比例配分方式」を選ぶ手続が必須。この手続をしないと20.315%の税率で源泉徴収され、しかも確定申告で取り返すことはできない。

・利回りだけで選ぶ — 信託報酬や1単元の値段を確認せず利回りの数字だけで銘柄を選ぶと、コストや買いやすさで想定と違う結果になる。

・利益超過分配金を利回りに数える — 利益超過分配金は実質的な元本の払い戻しであって、利益から出た分配金ではない。分配金の額をそのままインカムゲインとして扱わない。

・1銘柄に50万円全額を入れる — 1つの資産に集中させると、その資産が下落したときの影響をそのまま受ける。

株式数比例配分方式は1つの証券会社だけの話ではない。いったん選択すると、他の証券会社で保有している全ての上場株式についても自動的にこの方式が適用される。証券会社ごとに違う受け取り方式を選ぶことはできない。

→ 次は「この記事の限界」を見る。

この記事の限界

この記事の限界

この記事が調べられていないこと

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421本のうち13本しか見ていない

残り408本に、もっと利回りの高いものがある可能性がある

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ブラックロックのETFが1本も入っていない

公式サイトが403で読めなかった。1478や2013といった有名な高配当ETFがごっそり抜けている

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指標名と基準日が揃っていない

Global Xは「12ヶ月分配率」で7月24日基準、1488は4月末基準、他は9月1日基準

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売買手数料を計算に入れていない

証券会社によって違うため

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利回りは過去の実績である

来年も同じ額が出る保証はない。分配金は減ることがある

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数値はすべて運用会社の公式サイトから取った

野村アセットマネジメント・大和アセットマネジメント・Global X Japan・各投資法人の公式ページ

この記事の数字を使う前に、次の9点を踏まえておく。

→ 以上。数字は公表されているものを並べただけで、買うかどうかは自分で決めてほしい。

Codexに指摘されて直したこと

公開前に別のモデル(Codex)へ全文を読ませ、23件の指摘を受けた。うち9件が重大で、次の6つを直した。

①年間分配金の足し算が合っていなかった。各行は9,232/4,220/2,774/1,970円と書いておきながら、合計を18,198円としていた。行を足すと18,196円で、2円ずれる。行ごとに切り捨て、合計だけ別に丸めていたのが原因。四捨五入で揃え直して18,199円にした。

②受け取り回数の数え方が誤り。「4本とも年4回決算だから受け取りも年4回」と書いたが、4本それぞれが年4回なので支払いは最大16回。決算月が揃っていないと自分で書いておきながら4で割っていた。

③不動産への偏りを過小に書いていた。「REITに約4割」としたが、2515も外国のREITなので合計260,390円=53.7%。半分を超えていた。

④調べた本数が章によって10本・13本とバラついていた。13本に統一した。

⑤Global Xの3本について、本文では数字を載せながら限界の章では「取得できなかった」と書いていた。正反対のことが同じ記事に並んでいた。

⑥「ETFだけこの手続が要る」は言い過ぎ。上場株式もREITも要る。要らないのは投資信託のほう。

Codexの最も重い指摘は「指標も基準日も違う数字に1位・2位を付けたこと自体が誤りで、注意書きを増やしても解消しない」というものだった。これは正しい。順位は残したが、前提を第4章の冒頭に置き直した。この記事の順位は、同じ条件で測った結果ではない。