江戸の街並みが残る
移住先ガイド
神奈川・静岡・東京通勤圏で「江戸の空気を吸いながら暮らす」——坪5万円前後で実現できる7選
週末に旅行で訪れた川越・佐原・真壁…「ここに住んだらどんな感じだろう?」と思ったことはありませんか?
江戸時代の街並みが現存するエリアの中には、坪単価5万円前後(場所によっては1〜2万円台)で土地が手に入り、東京通勤も可能な場所が実在します。このガイドでは、ユーザーリサーチで注目された佐倉市(千葉)を含む7エリアを、移住総合評価でランキングしました。
🏆 移住先ランキング7選
佐倉市(千葉県)
ユーザーリサーチでも上位に挙がった城下町。3棟の武家屋敷(旧河原家・旧但馬家・旧武居家)が現在も無料公開中。土塁と生垣の小道は全国でも希少な「本物の武家町の景観」が残る。京成始発駅のため座って通勤可能、東京直通。
5〜15万円/坪(郊外・駅遠)
京成佐倉駅→上野: 約55分 / 京成本線・都営浅草線直通
✅ メリット
- •東京直通1時間・京成始発で座れる
- •武家屋敷が無料で現存
- •日本遺産の城下町
- •国立歴史民俗博物館・佐倉城址あり
- •スーパー・病院など生活インフラ充実
⚠️ デメリット
- •市街地の坪単価は高め(20万円台)
- •駅遠の物件で5〜10万円/坪台
- •過疎化は進んでいないため穴場感は低い
桜川市・真壁地区(茨城県)
関東有数の安さ。町の中心部に蔵・門・主屋など300棟以上の歴史建造物が現存し、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。実際の不動産取引では坪1〜2万円台の物件も存在し、古民家リノベーション移住のコスパは関東随一。
公示 5.5万円/坪・実取引 1〜2万円/坪
JR水戸線・岩瀬駅→上野: 約2時間(高速バス利用でつくば経由1時間40分も可)
✅ メリット
- •坪単価が関東最安クラス
- •蔵300棟が現存する本物の城下町
- •国の重伝建指定で景観が法的に守られる
- •古民家が多く格安リノベの宝庫
- •茨城県の移住支援制度が充実
⚠️ デメリット
- •東京まで約2時間(テレワーク向き)
- •車必須の生活
- •商業施設が少なく生活利便性低め
- •冬は霜が降りる内陸気候
行田市(埼玉県)
忍城の城下町として栄え、足袋産業で隆盛した蔵の街。足袋蔵が集中する市街地には明治〜大正の建物が現存し、映画「のぼうの城」の舞台としても有名。JR高崎線で上野まで70分と通勤圏内。坪単価は市街地周辺で5〜10万円台と手頃。
5〜10万円/坪(郊外)
JR吹上駅→上野: 約70分 / 高崎線
✅ メリット
- •JR高崎線で上野70分の通勤圏
- •足袋蔵の町並みが独自の景観を形成
- •忍城址・古代蓮の里など観光資源豊富
- •埼玉県内でも比較的地価が安い
- •古民家・蔵を活用したカフェ文化が発展中
⚠️ デメリット
- •最寄りの吹上駅から市街地まで距離あり
- •若者向け商業施設が少ない
- •自動車がないと不便
栃木市(栃木県)
江戸時代に江戸との河川交易で繁栄した「蔵の街」。巴波川沿いに100m以上連なる蔵群は圧巻で、東武線特急を使えば浅草まで1時間15分。坪単価は5〜12万円台で、蔵付きの古民家物件も市場に出ることがある。
5〜12万円/坪
東武栃木駅→浅草: 約1時間15分(東武特急・特急リバティ利用)
✅ メリット
- •東武特急で浅草1時間15分
- •蔵の連続した街並みが現存
- •蔵付き物件など個性的な不動産も
- •観光客が増え空き家活用が進んでいる
- •関東平野で自然も豊か
⚠️ デメリット
- •特急券が別途必要
- •栃木県は移住者がまだ少なく情報が限られる
- •冬の寒さは千葉・神奈川より厳しい
掛川市(静岡県)
「東の掛川、西の姫路」と並び称された名城・掛川城を持つ城下町。静岡県内でも地価が比較的安く、坪3〜8万円で土地が手に入る。新幹線通勤(通勤手当支給の会社なら実質負担ゼロ)で東京へ1時間30分。お茶・バイクの聖地でもある。
3〜8万円/坪
掛川駅→東京(新幹線こだま): 約1時間30分〜2時間
✅ メリット
- •坪3〜8万円と関東より大幅に安い
- •掛川城・城下町の景観が残る
- •新幹線通勤で東京1時間30分
- •ヤマハ発動機など大企業あり現地就職も可
- •温暖な気候・茶産地で生活コスト低い
⚠️ デメリット
- •新幹線通勤は費用が高い(会社負担が前提)
- •大雨・台風の被害がある
- •テレワーク以外の場合は通勤コストに注意
足利市(栃木県)
日本最古の学校「足利学校」と鑁阿寺が中心の城下町。渡良瀬川沿いに旧市街の蔵造り建物が残り、歴史的雰囲気は関東随一。あしかがフラワーパークにも近い。坪4〜10万円台で、古民家物件の流通も増えている。
4〜10万円/坪
足利駅→新宿(両毛線+湘南新宿ライン): 約2時間
✅ メリット
- •足利学校・鑁阿寺という歴史資源
- •蔵造り商店街の街並み
- •坪4〜10万円台
- •リノベーション事例が増えている
⚠️ デメリット
- •東京まで約2時間
- •車必須
- •若い世代の移住者が少なく情報網が薄い
大多喜町(千葉県)
「房総の小江戸」と呼ばれる城下町。いすみ鉄道・小湊鐵道沿線の里山の中に大多喜城址と旧城下町が残る。坪単価は1〜5万円台で関東最安クラス。ただし東京まで2時間超となるため、フルリモートワークまたは移住拠点向け。
1〜5万円/坪(超格安)
大多喜駅→千葉(いすみ鉄道+JR): 約1時間30分 / 千葉駅→東京: さらに40分
✅ メリット
- •坪1〜5万円という超格安の土地
- •房総の里山の自然環境
- •古民家・空き家が豊富
- •大多喜城城下町の雰囲気
⚠️ デメリット
- •東京まで2時間超
- •車必須・公共交通が貧弱
- •生活利便性は低い
📊 エリア比較表
| エリア | 坪単価 | 東京まで | 街並みの質 | 生活利便 | おすすめ |
|---|---|---|---|---|---|
| 佐倉(千葉) | 5〜15万円 | 55分 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ | 通勤派 |
| 真壁(茨城) | 1〜5万円 | 約2時間 | ⭐⭐⭐ | ⭐ | リモート派 |
| 行田(埼玉) | 5〜10万円 | 70分 | ⭐⭐ | ⭐⭐ | 通勤バランス |
| 栃木市(栃木) | 5〜12万円 | 75分 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐ | 蔵好き |
| 掛川(静岡) | 3〜8万円 | 90分(新幹線) | ⭐⭐ | ⭐⭐ | 静岡移住 |
| 足利(栃木) | 4〜10万円 | 約2時間 | ⭐⭐⭐ | ⭐⭐ | リモート+歴史好き |
| 大多喜(千葉) | 1〜5万円 | 約2時間超 | ⭐⭐ | ⭐ | フルリモート |
✅ 移住前チェックリスト
江戸の街並みが現存・保護されているか
重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)指定や日本遺産認定が保証の目安
東京・神奈川・静岡の勤務先まで通勤できるか
2時間以内が実質的な限界。テレワーク比率によって許容距離が変わる
坪単価・総予算が合うか
坪5万円なら30坪の土地で150万円。建物別途。古民家なら土地+建物込みで低価格も
生活インフラ(スーパー・病院・学校)があるか
特に子育て・高齢者介護がある場合は要確認。地方は車前提
古民家・蔵のリノベ規制はないか
重伝建地区内は外観の変更に規制あり。内装は比較的自由。事前確認必須
移住支援制度・補助金はあるか
茨城・栃木・千葉の各市町村で移住奨励金・古民家改修補助が用意されている場合がある
🏗️ 古民家リノベーション入門
江戸時代の街並みに溶け込むなら、新築より古民家・蔵のリノベーションがベスト。費用感の目安を整理します。
🟢 ライトリノベ
費用: 100〜300万円
- 壁紙・床・水回りの更新
- 外観は変えずに内装だけ
- DIY併用でコスト削減可
- 古民家の雰囲気を活かす
🟡 フルリノベ
費用: 500〜1,500万円
- 耐震補強・断熱改修込み
- 間取り変更・設備全面更新
- 補助金活用で実質コスト削減
- 快適な現代生活が実現
🟣 蔵の活用
費用: 300〜800万円
- 蔵をオフィス・アトリエに改装
- 外観を維持しつつ内部現代化
- 重伝建地区内は外観規制あり
- 独自の作業空間として人気
🎁 移住支援制度まとめ
🇯🇵 国の制度(全国共通)
- 移住支援金(東京圏→地方移住): 最大100万円 + 就職支援金
- 古民家リノベーション補助: 国土交通省「既存住宅活用・流通促進」制度
- 耐震改修補助: 1981年以前の旧耐震基準建物に最大150万円補助
🏘️ 茨城県・桜川市(真壁)
- 茨城県移住支援金(最大100万円)
- 桜川市の空き家バンク活用補助(改修費の最大50%補助)
- 重伝建地区内の修景補助(外観修繕に市が補助)
🌊 千葉県・大多喜町
- 千葉県移住支援金(最大100万円)
- 大多喜町の空き家バンク・古民家改修補助
- いすみ地域での若者移住促進プログラム
🏯 まず観光で現地を見てみよう
移住を決める前に、まず無料で現地の街並みを歩いてみることをおすすめします。「江戸時代の街並みが見られる関東スポットランキング15選」では、これらのエリアを観光目線でも紹介しています。住む前に「旅行で確かめる」ステップを踏みましょう。