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オリジナルプリント.jp 完全攻略ガイド

Affinity連携・Amazon/楽天販売戦略・入稿データ仕様

国内最大規模のプリントオンデマンドサービスを活用した、デザインから販売までの完全ガイド。 Affinity Designer/Photoとの連携方法、Amazon・楽天への展開戦略を網羅。

01 オリジナルプリント.jp とは

国内最大規模のプリントオンデマンドサービスの概要と活用シーンを解説します。

最小ロット

  • ・DTG(デジタル直接印刷):1枚〜
  • ・シルクスクリーン:10枚〜

対応品目

Tシャツ、パーカー、トートバッグ、タオル、キャップ、マグカップ、スマホケース 等

主な利用シーン

チームウェア
スポーツチーム・サークルのユニフォーム
🎨
個人ブランド
オリジナルデザインのアパレル販売
📚
同人グッズ
コミケ・イベント向けオリジナルグッズ
🛒
EC販売用
Amazon・楽天・BASE等での販売

02 入稿データ仕様(ピクセル数・DPI・ファイル形式)

印刷品質を最大化するための入稿データ仕様。最低300DPI必須、シルクスクリーンは600DPI推奨。

印刷エリアと推奨ピクセル数(300DPI基準)

箇所印刷サイズ(mm)推奨ピクセル数(300DPI)Affinity設定
Tシャツ胸ロゴ100×100mm1,181×1,181px幅/高さ 100mm, 300DPI
Tシャツ前面大200×250mm2,362×2,953px幅200mm×高250mm, 300DPI
Tシャツ背面全面300×400mm3,543×4,724px幅300mm×高400mm, 300DPI
パーカー前面200×250mm2,362×2,953px同上
パーカー背面250×350mm2,953×4,134px幅250mm×高350mm, 300DPI
トートバッグ200×200mm2,362×2,362px200mm正方形, 300DPI
袖プリント50×50mm591×591px50mm正方形, 300DPI
⚠️

注意事項

  • ・最低300DPI必須。シルクスクリーンは600DPIを推奨
  • ・DTGプリントは解像度が低いとモアレやぼやけが発生する

ファイル形式

形式推奨度用途備考
PNG(背景透過)★★★★★DTG・熱転写全般背景透過チャネル必須
PDF★★★★シルクスクリーン確認トンボ・塗り足し付き
AI/EPS★★★★ベクターロゴ・拡大対応一部業者非対応
TIFF★★★最高品質プリントファイルサイズ巨大
JPG非推奨ロス圧縮・透過不可

03 Affinity Designer/Photo での制作フロー

Affinity Designer と Affinity Photo を使った入稿データ制作の具体的な設定フローです。

1 新規ドキュメント設定(Affinity Designer)

メニュー
ファイル → 新規
単位
mm(またはpx)
幅・高さ
印刷エリアサイズに合わせる(例:Tシャツ前面 = 200×250mm)
DPI/解像度
300(シルクスクリーンは600を推奨)
カラースペース(DTG)
RGB/8
カラースペース(シルク)
CMYK/8

2 カラーモード選択ガイド

印刷方法推奨カラーモード理由
DTG(フルカラー)RGBインクジェット出力はRGB処理が基本
シルクスクリーンCMYK or Pantone指定色数制限があるため事前に色分解図を確認
昇華転写RGBポリエステル生地への発色はRGBが最適
熱転写RGBDTG同様

3 エクスポート手順

  1. 1 ファイル → エクスポート
  2. 2 PNG形式を選択(背景透過の場合は「透過チャネル」を有効)
  3. 3 DPI:300以上を確認
  4. 4 ビット深度:8ビット(RGB)
  5. 5 プリセット保存:次回から「プリントデータ用300DPI」として再利用

4 製品別 Affinity 新規ドキュメント設定値(オリジナルプリント.jp 入稿サイズ基準)

Affinity Designer / Affinity Photo の「ファイル → 新規」で入力する具体的な数値です。

Tシャツ 胸ロゴ(小) 1,181 × 1,181 px
100mm 高さ 100mm DPI 300 カラー RGB/8
胸ポケット位置・ワンポイントロゴ向き
Tシャツ 前面(標準) 2,362 × 2,953 px
200mm 高さ 250mm DPI 300 カラー RGB/8
最も汎用的なサイズ。デザインの余白込みで作成
Tシャツ 前面(ビッグシルエット) 2,953 × 3,543 px
250mm 高さ 300mm DPI 300 カラー RGB/8
オーバーサイズTシャツ向け大判プリント
Tシャツ 背面(全面) 3,543 × 4,724 px
300mm 高さ 400mm DPI 300 カラー RGB/8
背面フルプリント。縦長レイアウトが一般的
パーカー 前面 2,362 × 2,953 px
200mm 高さ 250mm DPI 300 カラー RGB/8
Tシャツ前面と同サイズ。ポケット有無で位置調整
パーカー 背面 2,953 × 4,134 px
250mm 高さ 350mm DPI 300 カラー RGB/8
Tシャツ背面より横幅が狭め
トートバッグ 片面 2,362 × 2,362 px
200mm 高さ 200mm DPI 300 カラー RGB/8
正方形レイアウト。余白を20mm程度とると綺麗
マグカップ 全面 2,598 × 1,004 px
220mm 高さ 85mm DPI 300 カラー RGB/8
横長レイアウト。昇華転写のためポリコーティング品に限定
スマホケース 背面 827 × 1,713 px
70mm 高さ 145mm DPI 300 カラー RGB/8
機種により±5mmの差異あり。業者テンプレートを優先
Tシャツ 袖プリント 591 × 591 px
50mm 高さ 50mm DPI 300 カラー RGB/8
ロゴ・ブランド名のみ。文字は最低5pt以上推奨

5 Affinity Designer 操作詳細ガイド

① 新規ドキュメントの作成

  1. 1.メニュー → ファイル → 新規(またはCmd/Ctrl+N)
  2. 2.「カスタム」タブを選択
  3. 3.単位を mm に変更(右側のプルダウンから選択)
  4. 4.幅・高さを製品に合わせた数値で入力(例:幅 200、高さ 250
  5. 5.DPI欄に 300 を入力(シルクスクリーンは 600
  6. 6.カラースペース → RGB/8 を選択(DTGプリントの場合)
  7. 7.「作成」ボタンをクリック

② 作業中のDPI確認・変更方法

  1. 1.メニュー → ファイル → ドキュメント設定
  2. 2.「DPI」欄で現在の解像度を確認・変更できる
  3. 3.変更後は「OK」で確定 ※ピクセル数が自動で再計算される
⚠️ DPIを上げても既存の画像はアップスケールされないため、ラスター画像は最初から高解像度で配置すること

③ 現在のキャンバスのピクセル数を確認する

  1. 1.メニュー → ファイル → ドキュメント設定
  2. 2.単位を px に切り替えると実際のピクセル数が表示される
  3. 3.例:200mm × 250mm @ 300DPI = 2,362 × 2,953 px

④ PNG書き出し(入稿用・背景透過)の詳細手順

  1. 1.メニュー → ファイル → エクスポート
  2. 2.「PNG」タブを選択
  3. 3.「エリア」→ ページ を選択(アートボード全体を出力)
  4. 4.「背景」→ 透明 を選択(背景透過の場合)
  5. 5.右側の「リサンプル」が 1x(100%) であることを確認
  6. 6.「エクスポート」ボタンをクリックして保存
💡 「プリセット保存」で設定を保存しておくと次回から「入稿PNG用300DPI」として1クリックで書き出せる

⑤ Affinity Photo で写真画像を300DPIに変換する

  1. 1.Affinity Photo で写真を開く
  2. 2.メニュー → ドキュメント → サイズ変更
  3. 3.「リサンプル」のチェックを外す(DPIのみを変更、ピクセル数は維持)
  4. 4.DPI欄に 300 を入力 → OK
  5. 5.この操作で画質を落とさずDPIを正しく設定できる
⚠️ スマホで撮影した写真は72DPIで保存されていることが多い。リサンプルなしでDPIを300に変更すると、mm換算のサイズが小さくなることに注意

⑥ ベクター vs ラスター の使い分け

種類Affinityでの作成方法拡大時の品質向いている用途
ベクターペンツール・図形ツール・テキスト劣化なし(無限拡大可)ロゴ・文字・シンプルイラスト
ラスター写真配置・ブラシ描画・ピクセルペルソナ拡大で劣化する写真・複雑なグラデーション

💡 Affinity Designer はベクター主体。ロゴやテキストはDesignerで作り、写真合成はPhotoを使うのが基本分担

よくあるミスと対策

❌ テキストをアウトライン化しない
→ 業者側でフォントが変わる → 必ずアウトライン化(テキスト → アウトラインに変換)
❌ アートボードの外に要素が残っている
→ エクスポート前にアートボード内に収める
❌ 色がくすむ(RGB→CMYK変換時)
→ 色が変わる。事前にプリンター出力でテスト印刷を推奨

05 Amazon・楽天・EC販売戦略

テスト販売からブランド化まで、フェーズ別のEC展開戦略を解説します。

フェーズ 1 テスト:0〜3ヶ月
  • オリジナルプリント.jpのDTGサービスで1枚から実物を発注・確認
  • SNS(Instagram, TikTok)でデザインをテスト投稿
  • 月10枚以上売れる手応えのデザインを特定
フェーズ 2 スケール:3〜12ヶ月
  • オリジナルプリント.jpのシルクスクリーンで30〜100枚発注(原価を大幅圧縮)
  • Amazon 個人販売アカウント開設
  • 楽天市場 / BASE / Shopify に出品拡大
フェーズ 3 ブランド化:12ヶ月以降
  • オリジナルプリント.jpにオリジナルブランドタグ(ネームタグ)を依頼
  • Amazon FBA(フルフィルメントbyAmazon)で自動発送
  • 楽天市場のSEO対策(商品名・説明文のキーワード最適化)

各プラットフォームの手数料比較

プラットフォーム販売手数料月額固定費特徴
Amazon個人15%〜¥0(個人)/ ¥4,900(大口)圧倒的集客力・FBA利用可
楽天市場10〜15% + 月額¥19,500〜日本最大のショッピングモール
BASE3%+¥40¥0初期費用0・自社ブランド向き
Shopify2%(Basicプラン)$29/月海外展開・カスタム性高
minne / Creema10%¥0ハンドメイド市場・客単価高

06 受注生産フロー

デザイン制作から量産・Amazon/楽天出品・SNS連動まで、受注生産の全ステップを解説します。

1

Step 1:デザイン制作

  • Affinity Designer でデザイン制作
  • PNG 300DPI で書き出し(背景透過)
2

Step 2:テスト注文(1〜5枚)

  • オリジナルプリント.jpのDTGサービスで実物を発注
  • 色・サイズ感・印刷品質を実物で確認して調整
3

Step 3:テスト販売(Amazon小口)

  • Amazon個人販売アカウントで少量出品
  • Instagram / TikTok でデザインを告知・月10枚以上の手応えを確認
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Step 4:量産発注(30枚〜)

  • オリジナルプリント.jpのシルクスクリーンで発注
  • 版代:1色あたり1.5〜3万円(初回のみ)
  • 30枚発注時:総額4〜8万円程度
5

Step 5:Amazon/楽天 出品

  • 商品写真:白背景 + モデル着用の2枚が必須
  • Amazon:FBAに納品(自動発送)
  • 楽天:自己発送 or 楽天スーパーロジ
6

Step 6:SNS連動

  • 販売開始をInstagram Reels / TikTokで告知
  • ユーザー投稿(UGC)を積極活用

07 価格シミュレーション

3つの販売シナリオ別に、原価・手数料・粗利を具体的な数字で計算します。

シナリオ A オリジナルプリント.jp DTG 1枚〜テスト販売

1枚仕入原価(DTG)
¥1,800〜¥3,000
Amazon販売価格
¥4,500
粗利(手数料差引後)
約¥800〜¥2,000/枚
在庫リスク最小・デザインのテスト運用に最適

シナリオ B シルクスクリーン30枚→Amazon販売

版代(1色)※初回のみ ¥30,000
印刷+生地代 ¥1,200×30 = ¥36,000
合計仕入(初回) ¥66,000
1枚仕入原価(初回/2回目以降) ¥2,200 / ¥1,200
Amazon販売価格 ¥3,800
Amazon手数料(15%) ¥570
粗利(2回目以降) ¥3,800 - ¥1,200 - ¥570 = ¥2,030/枚
月30枚完売時:¥60,900 - FBA費用

シナリオ C シルクスクリーン100枚→多チャネル販売

仕入原価(100枚ロット) ¥800〜¥900/枚
Amazon販売価格 ¥3,800
Amazon手数料(15%) ¥570
粗利/枚 ¥3,800 - ¥850 - ¥570 = ¥2,380/枚
月100枚完売時:¥238,000/月(粗利)

07.5 自宅で機械を買って作る vs 外注比較

オリジナルプリント.jpへの外注と、自宅にプリント機器を揃えた場合のコスト・メリット・デメリットを徹底比較します。

自宅で揃える機器と初期費用

機器代表機種初期費用ランニングコスト特徴
DTGプリンター(業務用)Brother GT-381 / Epson F2270150〜500万円インク代 ¥200〜¥600/枚フルカラー1枚〜・生地選ばず
DTGプリンター(廉価版)Prestige DTF / A4サイズ機30〜80万円インク代 ¥100〜¥300/枚小型・家庭向け・品質やや劣る
ヒートプレス機 + DTFフィルムVEVOR / GoodLook系3〜8万円フィルム代 ¥80〜¥200/枚格安・熱転写・綿ポリ対応
昇華転写プリンターEpson SC-F500 / F57015〜35万円インク+紙 ¥50〜¥150/枚ポリエステル素材専用・発色◎
シルクスクリーン手動機M&R / VASTEX V-10005〜30万円インク代 ¥30〜¥80/枚大量生産向き・色数制限あり
カッティングマシン + 熱転写Brother ScanNCut / Cricut3〜10万円シート代 ¥100〜¥300/枚単色・文字ロゴ向き

1枚あたりのトータルコスト比較(Tシャツ前面プリント)

方法1枚コスト初期投資回収枚数月100枚での年間コスト
オリジナルプリント.jp DTG(外注)¥1,800〜¥3,0000枚(初期投資なし)約¥216,000〜¥360,000
オリジナルプリント.jp シルク30枚〜(外注)¥1,200〜¥1,500(版代別)0枚(版代は実費)約¥144,000〜¥180,000
自宅DTG(廉価版・30万円機)¥500〜¥900(インク+生地)約500〜1,000枚約¥60,000〜¥108,000(機代除く)
自宅DTG(業務用・200万円機)¥300〜¥600(インク+生地)約5,000〜10,000枚約¥36,000〜¥72,000(機代除く)
自宅ヒートプレス+DTFフィルム(5万円機)¥300〜¥500(フィルム+生地)約200〜300枚約¥36,000〜¥60,000(機代除く)
自宅昇華転写(20万円機・ポリ素材のみ)¥200〜¥400(インク+紙+生地)約700〜1,500枚約¥24,000〜¥48,000(機代除く)

※ 年間コストは機器本体代を除いた消耗品・外注費のみ。生地代は別途。

🖨️ オリジナルプリント.jp 外注

✅ メリット
初期投資ゼロ・今すぐ始められる
品質が安定している(業務用機器使用)
スペース不要・在宅ワーク完結
枚数・品目を自由に変更できる
設備メンテナンス不要
❌ デメリット
1枚あたりコストが高い(特に小ロット)
納期がかかる(発注〜到着まで数日〜1週間)
急ぎの対応が難しい
デザイン修正のたびに発注が必要

🏠 自宅で機械を購入

✅ メリット
大量生産で1枚コストを大幅削減
即日納品・急ぎ対応が可能
デザイン修正をその場でテストできる
長期的に見るとコスト優位(月200枚以上)
❌ デメリット
初期費用が高額(5万〜500万円)
メンテナンス・インク詰まりのリスク
設置スペースが必要
品質管理・技術習得に時間がかかる
DTG機はインクを使わないと詰まる

📊 どちらを選ぶべきか

月50枚以下
オリジナルプリント.jp 外注一択
初期投資回収が現実的でない。外注でコスト管理しながらデザインの需要を検証する
月100〜200枚
DTFヒートプレス(5万円)を検討
約200〜300枚で回収できる低コスト機器。外注と並行運用でリスクを分散できる
月300枚以上
廉価版DTGまたは昇華転写機への投資を検討
1枚あたりコストが外注の1/3〜1/5に。需要が確定してから設備投資する順序が重要

08 入稿前チェックリスト

入稿前に必ず確認すべき11項目のチェックリストです。印刷ミスを防ぐために活用してください。

  • ファイル形式はPNG(透過背景)またはPDF
  • 解像度は300DPI以上(シルクスクリーンは600DPI)
  • カラーモード:DTGはRGB、シルクスクリーンはCMYKまたはPantone
  • テキストはすべてアウトライン化済み
  • 印刷エリア内にデザインが収まっている
  • 白インク指定が必要な箇所を業者に伝えた(暗色生地の場合)
  • トンボ・塗り足しが必要な業者か確認した
  • サイズ指定(縦×横mm)を明記した
  • 色見本(Pantone番号またはRGB値)を共有した
  • 印刷位置(胸中央・背面上部など)を明記した
  • サンプル1枚確認を業者に依頼した(大量発注前)
💡

プロのヒント

大量発注前には必ずサンプル1枚を発注し、実物の色・印刷品質・サイズ感を確認しましょう。 特にダークカラーの生地への印刷は、白インク下地の有無で仕上がりが大きく変わります。