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Toushi Lab / Column

暴落に強い金融商品ランキング

リーマン・ショックを含む6つの暴落局面で、36商品が実際にどう動いたかを円換算で測りました。「高配当は落ちにくい」という仮説も検証しています。

2026-08-11 時点 / Yahoo Finance 調整後終値。ドル建て資産は同期間のドル円で円換算

結論

暴落に一番強い商品は、待っている間に一番速く減る商品でもある

リーマンを含む6つの暴落局面で、36商品が円換算でどう動いたかを測りました。最も強かったのはVIX短期先物(平均+114.9%、5戦5勝)ですが、この商品は2015年8月以降の年率が−47.1%です。3年持ってから暴落が来た場合、合計は−68.2%になります。暴落で2倍になっても、待っている間に5分の1になっていれば意味がありません。だから順位を2つ作りました。暴落時の強さだけの順位と、持ち続けるコストを含めた試算の順位です。

6局面すべてを経験した20商品で「3年持ってから暴落が来た場合」を試算すると、1位と2位は金でした。そして4位はS&P500そのものです。ヘルスケアも公益も高配当も米国債も、S&P500より下に来ました。3年待つ前提なら、守りの商品に乗り換えるより普通に株を持っていたほうが良かった、という結果です。

検証した6つの暴落

リーマン・ショック

2007-10-09 〜 2009-03-09

S&P500 -62.2%(円換算)

チャイナショック

2015-08-10 〜 2015-08-25

S&P500 -15.4%(円換算)

2018年10-12月の急落

2018-09-20 〜 2018-12-24

S&P500 -20.4%(円換算)

コロナショック

2020-02-19 〜 2020-03-23

S&P500 -33.4%(円換算)

2022年の金利上昇

2022-01-03 〜 2022-10-12

S&P500 -3.8%(円換算)

2025年2-4月の関税ショック

2025-02-19 〜 2025-04-08

S&P500 -22.0%(円換算)

① 暴落時の強さだけで並べた順位

経験した局面の平均リターン(円換算)が高い順。持ち続けるコストは考えていません。商品によって経験した局面の数が違うので、勝敗の横の数字を必ず見てください。

🥇 VIX短期先物 +114.9% 5勝0敗 5/6局面

5戦5勝。コロナで+280.2%。ただし2015年以降の年率は−47.1%。リーマンは経験していない(2011年設定)

🥈 S&P500 インバース2倍 +75.2% 6勝0敗 6/6局面

6戦6勝。リーマンで+149.8%。年率−25.8%で減る

🥉 日経ダブルインバース +36.7% 5勝0敗 5/6局面

5戦5勝。コロナで+83.0%。東証で円のまま買える。ただし後述のデータ問題あり

4 S&P500 インバース1倍 +36.1% 6勝0敗 6/6局面

6戦6勝。最悪でも+6.5%。年率−10.7%で、2倍型より減りが軽い

5 マネージド・フューチャーズ +16.9% 1勝2敗 3/6局面

2022年に+67.6%。ただし3局面しか経験しておらず、うち2つはマイナス。2019年設定

6 金(円建てETF) +4.4% 4勝2敗 6/6局面

6戦4勝。リーマンで+14.2%

7 金(ドル建て) +3.2% 3勝3敗 6/6局面

6戦3勝。リーマンは円換算+4.6%。円高に食われる

8 米国中期国債7-10年 +2.2% 4勝2敗 6/6局面

6戦4勝。コロナで+6.9%

9 米国短期国債1年未満 +1.2% 2勝4敗 6/6局面

6戦2勝。リーマンでは円換算−12.2%

10 米国長期国債20年超 +1.1% 3勝3敗 6/6局面

6戦3勝。リーマンでは+5.6%だが、2022年は−9.9%

② 持ち続けるコストを含めた試算

暴落がいつ来るかは分かりません。そこで「3年持ってから暴落が来た場合」を試算しました。
計算は (1+暴落時の平均) ×(1+保有期間の年率)³ − 1

これは順位というより仮想の試算です。使っている年率には暴落局面そのものが含まれているので、「暴落のない3年間」を表していません。 6局面すべてを経験した20商品に「円の現金」を加えて、3年試算の順に自動で並べています(手で選んでいません)。 局面数が足りない商品は下の参考枠に分けました。

#商品暴落時保有期間の年率3年待つと5年待つと
1金(GLD)+3.2%+15.8%+60.1%+114.5%
2NF 金価格連動(1328)+4.4%+14.3%+56.1%+104.2%
3コモディティ全体(DBC)-9.2%+10.9%+23.7%+52.1%
4S&P500(比較の基準)-26.2%+18.4%+22.5%+71.8%
5ヘルスケア(XLV)-17.5%+13.5%+20.7%+55.5%
6公益・電力(XLU)-16.3%+12.8%+20.1%+52.8%
7米国高配当(VYM・2006年〜)-22.8%+15.6%+19.2%+59.1%
8生活必需品(XLP)-14.1%+11.1%+17.7%+45.1%
9米国短期国債1年未満(SHV)+1.2%+4.8%+16.4%+27.7%
10米国連続増配(SDY・2005年〜)-20.9%+13.7%+16.3%+50.5%
11米国高配当(DVY・2003年〜)-23.2%+14.3%+14.6%+49.7%
12米国中期国債7-10年(IEF)+2.2%+3.5%+13.4%+21.5%
13NF 食品 TOPIX-17(1617)-10.5%+7.7%+11.6%+29.4%
14日経平均(比較の基準)-23.6%+13.1%+10.6%+41.5%
15NF 電力・ガス TOPIX-17(1627)-3.9%+4.3%+9.0%+18.6%
16米ドル/円(数字が下がる=円高)+0.4%+2.6%+8.5%+14.3%
17米国長期国債20年超(TLT)+1.1%+1.6%+6.2%+9.7%
18円の現金+0.0%+0.0%+0.0%+0.0%
19S&P500 インバース1倍(SH)+36.1%-10.7%-3.1%-22.7%
20米ドル/スイスフラン+0.0%-1.6%-4.8%-7.8%
21S&P500 インバース2倍(SDS)+75.2%-25.8%-28.5%-60.6%

金(GLD)

3年試算 +60.1%

ドル建ての金。暴落時も保有期間もプラスで、6局面組では最上位。ただし円高が来ると円換算で目減りする

NF 金価格連動(1328)

3年試算 +56.1%

東証で円のまま買える金。ただし中身はドル建ての金価格なので、為替の影響は受ける。総経費0.58%は割高

コモディティ全体(DBC)

3年試算 +23.7%

コモディティ全体。暴落時は平均−9.2%で守りにならないが、2022年のインフレ局面で+54.7%を取ったぶん平均が押し上がっている

S&P500(比較の基準)

3年試算 +22.5%

ここが重要。守りの商品を何も持たず、ただS&P500を持っていた場合が4位。ヘルスケア・公益・高配当・米国債のどれよりも上

ヘルスケア(XLV)

3年試算 +20.7%

暴落時は−17.5%。S&P500より下げ幅は小さいが、3年待つ前提ではS&P500に負ける

米国短期国債1年未満(SHV)

3年試算 +16.4%

ドルの短期国債=ほぼドル預金。暴落時+1.2%だが、リーマンでは円高で−12.2%

米国中期国債7-10年(IEF)

3年試算 +13.4%

株が下がるときに上がりやすい性質は残っている。ただし2022年のように金利が上がる下落では効かない

米ドル/円(数字が下がる=円高)

3年試算 +8.5%

これは為替そのもの。円で持っていれば0%なので、この行は「ドルを持っていた場合」として読む

米国長期国債20年超(TLT)

3年試算 +6.2%

リーマンでは+5.6%だったが2022年は−9.9%。長期債は金利の方向に賭ける商品でもある

円の現金

3年試算 +0.0%

名目では何も減らない。6局面のうち3つで米国短期国債より強かった。ただしインフレで実質価値は減る

S&P500 インバース1倍(SH)

3年試算 -3.1%

暴落時+36.1%だが、保有期間の年率が−10.7%。3年持つと合計−3.1%。1年以内に来ると読むなら別

米ドル/スイスフラン

3年試算 -4.8%

米ドル/スイスフランなので、円で生活する人の損益ではない。参考値として置いてある

S&P500 インバース2倍(SDS)

3年試算 -28.5%

暴落時+75.2%だが、年率−25.8%。3年持つと合計−28.5%

同じ土俵に載せられなかったもの

経験した暴落の数が足りない商品です。数字は出しますが、上の順位とは比べられません。

VIX短期先物(VIXY) 5/6局面 +114.9%

5局面。リーマン未経験。暴落時+114.9%だが年率−47.1%で、3年持つと−68.2%

マネージド・フューチャーズ(DBMF) 3/6局面 +16.9%

3局面のみ(2019年設定)。暴落時+16.9%・年率+15.0%と両方プラスに見えるが、コロナと2025年はマイナス。3局面の平均を6局面組と並べることはできない

NF 日経ダブルインバース(1357) 5/6局面 +36.7%

5局面。加えてYahooのデータが株式併合を調整しておらず、年率が実態より良く出ている(−2.0%と表示されるが、同種のSDSは−25.8%)。数値は信用しないこと

NF 米国国債7-10年 ヘッジあり(2648) 2/6局面 -7.4%

2局面のみ(2021年設定)。うち2022年は−17.6%

NF 日経高配当株50(1489) 4/6局面 -9.3%

4局面。日本の高配当ETFは1本もリーマンを経験していない

仮説の検証

「高配当は落ちにくい」

日本では効いた。米国のリーマンでは効かないどころか逆だった

リーマン・ショックのとき(円換算)

米国高配当(DVY)
-67.1%
米国高配当(VYM)
-63.7%
S&P500(基準)
-62.2%
米国連続増配(SDY)
-60.2%
公益(XLU)
-51.4%
生活必需品(XLP)
-39.6%

米国高配当ETFのDVYは、S&P500より大きく下げました

リーマン直前のDVYは金融株の比率が非常に高いETFでした。配当利回りが高く見える理由はいくつかありますが、そのひとつは株価が既に下がっていることです。2007年の銀行株はまさにその状態で、利回りだけで選ぶスクリーニングは、危機の震源にいた業種を厚く拾ってしまいました。結果としてDVYはS&P500より下げています。ただし「高配当=株価が下がっているか成長に使い道がない」と決めつけるのは言い過ぎで、安定した現金を稼ぐ成熟産業だから配当が高い、という健全な理由もあります。

日本の高配当は、実際に下げが小さかった(6局面平均)

NF 株主還元70
-9.0% 3局面
NF 日経高配当株50
-9.3% 4局面
上場高配当
-10.0% 5局面
NF 日本株高配当70
-11.1% 5局面
日経平均(基準・6局面)
-23.6% 6局面

日本の高配当ETFは、日経平均の−23.6%に対して−9〜−11%と下げが小さい。ここは仮説どおりです。ただし決定的な但し書きが2つあります。ひとつ目は、日本の高配当ETFは1本もリーマン・ショックを経験していないこと(1577が2013年、1489が2017年、2529が2019年の設定)。ふたつ目は、そのぶん比較している局面の数が違うこと(日経は6局面、2529は3局面)。米国の高配当がリーマンで市場より下げた事実を踏まえると、「日本の高配当はリーマン級にも強い」とは、このデータからは言えません。

この6局面の範囲で言えば、高配当は「普通の下げ」では下げ幅が小さく、「金融システムが震源の下げ」では効かなかった、という結果でした。ただしリーマンは1回しかなく、日本のETFはそれを経験していません。だからこれは傾向であって、法則ではありません。

円で生活していると、安全資産が安全でなくなる

米国の短期国債は、リーマンのとき円換算で−12.2%だった

世界で最も安全とされる資産のひとつ、米国短期国債(SHV)は、リーマン期にドル建てでは値上がりしています。ところが同じ期間にドル円が15.6%も円高に振れたため、円で見ると−12.2%になりました。危機が起きると円が買われるという性質があるので、日本に住んでいる人にとっては、ドル建ての安全資産が安全資産にならない局面があります。

リーマン期(2007-10 〜 2009-03)円換算意味
円の現金+0.0%名目ではゼロ。6局面のうち3つで米国短期国債より強かった
米ドル/円-15.6%マイナス=円高。ドル資産はこのぶん目減りする
金(円建て・1328)+14.2%円高でも円建てでプラス。金価格の上昇が為替の目減りを上回った
米国長期国債(TLT)+5.6%ドル建てでは大きく上がり、円換算でもプラスを維持した
米国短期国債(SHV)-12.2%最も安全な資産が、円では−12.2%

あなたの待機資金1,320,784円は円のまま置いてあります。これは何もしていないように見えて、リーマン級の局面では米国短期国債より強い置き方でした。「現金は0%だから無意味」ではありません。ただしインフレのぶん実質的な価値は減ります。

ディフェンシブ株は暴落を防がない。和らげるだけ

守りとされる株リーマン6局面平均
公益・電力-51.4%-16.3%
ヘルスケア-47.9%-17.5%
生活必需品-39.6%-14.1%
低ボラティリティ株-12.8%
最小分散株-13.2%
S&P500(基準)-62.2%-26.2%

リーマン期、公益株は円換算で51.4%、ヘルスケアは47.9%、生活必需品は39.6%下げました。S&P500の62.2%よりはマシですが、「守れた」とは言えません。低ボラティリティ株(SPLV)や最小分散株(USMV)も、経験した5局面の平均で−12.8%・−13.2%です。株である以上、株が売られるときには売られます。株の中で守りを固めるという発想には、構造的な上限があるように見えます。

「デジタルゴールド」は、経験した5局面すべてでマイナスだった

局面ビットコイン金(1328)S&P500
チャイナショック-20.3%+0.1%-15.4%
2018年10-12月の急落-38.2%+0.1%-20.4%
コロナショック-33.1%-2.5%-33.4%
2022年の金利上昇-47.4%+15.6%-3.8%
2025年2-4月の関税ショック-24.2%-0.8%-22.0%

-32.7%

ビットコイン

-19.0%

S&P500

+2.5%

金(1328)

BTCが経験した5局面だけに揃えて計算した平均。リーマンは含みません。

ビットコインは経験した5局面すべてでマイナスでした。同じ5局面に揃えて比べると、BTCが平均−32.7%、S&P500が−19.0%、金(1328)が+2.5%です。金と同じ「通貨の価値が薄まることへの保険」として語られますが、この5局面での動きは金の逆で、株より深く売られています。危機のとき人は最も換金しやすいものから売る、という説明と整合します。あなたはBTCを116,337円持っていますが、少なくともこの5局面の実績では、暴落時の守りとして数えることはできません。リーマンは経験していないので、次がどうなるかは別の話です。

あなたの場合、どう置くか

待機資金132万円は、円の現金のままでよい

リーマン期、円の現金は名目で0%でした。米国短期国債(−12.2%)とコモディティ(−38.7%)より強く、米国長期国債(+5.6%)と金(+14.2%)には負けています。円で生活していて、円で暴落時に買い増すつもりなら、円のまま持つことに機会費用とインフレ以外のコストはありません。

守りを足すなら金。ただし既に持っている量を数え直す

6局面すべてを経験した20商品で試算すると、1位と2位はどちらも金でした。ただしあなたは金地金の現物143,060円とGLDM 55,308円、合わせて198,368円(投資可能資産の7.5%)を既に持っています。なおGDX・GDXJ・SILの95,423円は金そのものではなく鉱山会社の株なので、この計算には入れていません。鉱山株は金価格だけでなく鉱山会社の経営リスクも背負うので、この集計では金の代替として数えていません。

インバースとVIXは、あなたの戦略には合わない

あなたは「調整がいつ来るか分からないから待つ」という立場です。VIX先物は2015年以降の年率が−47.1%、2倍インバースは−25.8%で減っているので、いつ来るか分からないものに対しては相性が悪い。過去の実績がそのまま将来の期待値になるわけではありませんが、少なくとも「待つほど不利になる商品」であることは構造上たしかです。TQQQ・SOXLで上げを取る計画と、インバースで下げを取る計画は、方向が逆なので同時には持てません。

債券を足すなら、金利がどちらに動く前提かを決める

2648(NF米国国債7-10年・ヘッジあり)は2022年の金利上昇局面で−17.6%でした。債券なら安全という理屈は、金利が上がる局面では成立しません。株が下がるときに債券が上がるのは「景気後退で金利が下がる」場合で、「インフレで金利が上がる」場合は株と一緒に下がります。2022年がまさにそれで、TLTも−9.9%でした。

全36商品の実測値(円換算)

「局」=その商品が経験した暴落局面の数。数が違うものの平均を直接比べることはできません。

商品リーマン・ショックチャイナショック2018年10-12月の急落コロナショック2022年の金利上昇2025年2-4月の関税ショック平均保有期間
の年率
VIX短期先物(VIXY)+62%+83%+280%+52%+96%5+115%-47%
S&P500 インバース2倍(SDS)+150%+19%+49%+91%+99%+43%6+75%-26%
NF 日経ダブルインバース(1357)+34%+30%+83%+5%+32%5+37%-2%
S&P500 インバース1倍(SH)+63%+7%+22%+43%+64%+18%6+36%-11%
マネージド・フューチャーズ(DBMF)-6%+68%-11%3+17%+15%
NF 金価格連動(1328)+14%+0%+0%-3%+16%-1%6+4%+14%
金(GLD)+5%-2%+4%-3%+18%-2%6+3%+16%
米国中期国債7-10年(IEF)+1%-4%+2%+7%+8%-1%6+2%+4%
米国短期国債1年未満(SHV)-12%-5%-1%+1%+28%-3%6+1%+5%
米国長期国債20年超(TLT)+6%-4%+3%+15%-10%-3%6+1%+2%
米ドル/円(数字が下がる=円高)-16%-5%-1%+0%+27%-4%6+0%+3%
米ドル/スイスフラン-2%-5%+4%+0%+9%-6%6+0%-2%
NF 国内債券(2510)+1%-1%-4%-1%4-1%-2%
NF 外国債券 ヘッジあり(2512)+1%+0%-17%+0%4-4%-2%
NF 電力・ガス TOPIX-17(1627)-4%-14%-1%-11%+8%-2%6-4%+4%
NF 米国国債7-10年 ヘッジあり(2648)-18%+3%2-7%-6%
NF 株主還元70(2529)-25%+7%-9%3-9%+18%
コモディティ全体(DBC)-39%-12%-18%-25%+55%-16%6-9%+11%

🧠 Codex(GPT-5.2)のレビューで直したこと

公開前に別のモデルへ全文を読ませ、8件の誤りが見つかりました

  1. 1 TLTのリーマン期の数値を本文に−9.9%と直書きしていたが、実際は+5.6%だった(−9.9%は2022年の値)。本文の数値を全部JSONから引くように直した
  2. 2 スイスフランを−6.4%と書いていたが、リーマン期は−2.1%。さらにCHF=Xは米ドル/スイスフランなので、円で生活する人の損益ではない。表から外し、注記に落とした
  3. 3 「実用順位1位は金」と書きながら、順位表の1位はDBMFになっていた。DBMFは3局面しか経験していないので、6局面を経験した商品だけの順位に作り直し、DBMFは参考枠へ移した
  4. 4 金の保有額に鉱山株ETF(GDX・GDXJ・SIL)を含めて計算していた。鉱山株は金ではなく株なので分離した
  5. 5 「平時の年率」と呼んでいた数値は、実際には暴落局面を含む2015年8月以降の実績だった。「保有期間の年率」に改称した
  6. 6 ドル建て商品の円換算に、商品ごとに期間の違うドル円の年率を使っていた。同じ期間のドル円で計算し直した
  7. 7 ビットコインの比較を、BTCが経験した5局面に揃えたS&P500・金と比べる形に直した
  8. 8 「これが本当に使える順位」「期待値がマイナス」などの断定を外した

指摘のうち、暴落局面の切り方(S&P500の高値→安値を日本の商品にも当てはめている)と、 局面の長さを無視した単純平均という2点は、設計上そうしているものなので直さず、限界として下に明記しました。

前提と限界

  • 過去6局面の平均であって、次の暴落で同じ順になる保証はありません
  • 「保有期間の年率」は2015年8月以降(設定が新しいものは設定来)の実績です。この期間には暴落局面そのものが含まれるので、「暴落していない平時のリターン」ではありません
  • 暴落局面の長さは15日(チャイナショック)から約17ヶ月(リーマン)までばらつきます。それを1局面1票で単純平均しているので、短期間に急騰する商品(VIX先物など)に有利な集計です
  • 暴落局面はS&P500の高値と安値で切っています。日本の商品にも同じ期間を当てはめているので、「その商品自身の最大下落」ではなく「S&P500が下げた期間に、その商品がどう動いたか」です
  • CHF=X は米ドル/スイスフランです。円で生活する人のスイスフラン建て損益とは違います
  • 1357(日経ダブルインバース)はYahooのデータが株式併合を調整していないため、平時の減価が実態より小さく出ます。同種のドル建て商品SDSの実績(年−25.8%)のほうが実態に近いと考えてください
  • 円換算は期間の始点と終点のドル円で計算した概算です。実際の売買手数料・為替スプレッド・税金は含みません
  • インバース型とVIX型は「毎日」リバランスするため、長く持つほど価値が減ります。保有期間の年率を必ず一緒に見てください
  • 商品によって存在した局面の数が違います(VIXYは2011年、DBMFは2019年設定)。平均を比べるときは「何局面ぶんか」を必ず一緒に見てください。
  • 再計算は node scripts/market/crash-hedge.mjs