Toushi Lab
投資ラボ
相場を追うためのものではなく、どこに何があるのかを把握して方向を決めるための地図です。 まず資産クラスを選び、株式なら 国 → 業界地図 → 銘柄 と降りていきます。
主要マーケットの力関係と星評価
2026-09-16
星の定義: 割安度 ★5=歴史的に安い・★1=歴史的に高い / 今買うべきか ★5=今すぐ厚く買う・★1=見送る。「—」は未取得。
力関係(Claude)
米10年債が4.99%と5%目前(9/14場中5.014%)、9/16 FOMCは利上げ確率92.3%、日銀も9/18に1.25%へ上げる見通し。いま一番強いのは「金利」。株(PERが歴史的高水準)、REIT、金、ビットコインは、みな金利に押さえつけられている。逆に債券は、利回りが高いぶん久しぶりに「持つ理由」がある。
力関係(Codex)
日米の長期金利が株式・REITの評価を押し下げている。社債の上乗せ(スプレッド)は薄く、リスクを取る対価が乏しい。国債とJ-REITは分割購入の候補、米大型株とハイイールドは慎重(Codex)。
| マーケット | 今の物差し | 割安度(Claude / Codex) | 今買うべきか(Claude / Codex) | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| Nasdaq100 | 28,971(9/15、52週高値から−5.8%、1年+12.0%)、QQQのPER 32.6倍(9/2) | ★☆☆☆☆ / ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | 益回り3%台で米10年債5%に負けている。買うなら積立だけ Codex: PER30.9倍(9/14)。AI収益が伸びても金利上昇に弱い |
| S&P500 | 7,583(9/15、52週高値−3.0%)、PER 29.4倍・シラーCAPE 41.7倍(9/1) | ★☆☆☆☆ / ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | CAPE41倍は2000年級。高値圏で金利上昇 Codex: CAPE40.9倍・益回りは米10年債を1.13pt下回る(9/14) |
| 日経平均 | 63,484(9/15、52週高値−12.8%、1年+21.1%)、プライム加重PER 20.8倍(8月、2022年4月以降で上位6%) | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ / ★★☆☆☆ | 米株よりは安く、高値から1割超調整済み Codex: PER21.1倍(9/15)。半導体期待と日銀・円高リスクを点検 |
| J-REIT | 分配金利回り5.12%(8月末JPX)、NAV倍率0.81(9/2)、国債との差1.87%(下から6%)、1343は52週高値−15.8% | ★★★☆☆ / ★★★★☆ | ★★★☆☆ / ★★★☆☆ | 物件価値の8割だが国債比は割高。日銀後に分割 Codex: P/NAV0.82倍・国債差+2.21pt(8月末ARES)。NAV割れは魅力 |
| 米国REIT | VNQ 93.94ドル、直近12か月分配利回り3.70%(米10年債4.99%を1.3pt下回る)、5年−13.9% | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | 国債より利回りが低い。金利5%下では分が悪い Codex: 配当利回り3.68%、国債差−1.07pt(8月末Nareit) |
| 日本国債10年 | 2.988%(9/14、財務省)、日銀は1.0%→1.25%見通し | ★★★★☆ / ★★★★☆ | ★★★☆☆ / ★★★☆☆ | 30年ぶりの利回り。ただし利上げ途中でまだ下がり得る Codex: 9/1入札の平均落札利回り2.995%。追加利上げに備え分割 |
| 米国債10年 | 4.99%(9/15)、米CPI+3.4%(8月) | ★★★★☆ / ★★★★☆ | ★★★☆☆ / ★★★☆☆ | 5%は2007年以来の水準。FOMCの結果待ち Codex: 名目4.96%・実質2.60%(9/11)。利回りは魅力だが上昇中 |
| 米国社債・投資適格 | LQD 直近12か月分配利回り4.81%(国債4.99%)。スプレッドはCodex値 | ★☆☆☆☆ / ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | 国債に上乗せがほぼ無い。IMFも狭いスプレッドを警告(当初★2。CodexのOAS 0.80%を見て★1に訂正) Codex: OAS 0.80%(9/14)。信用リスクの対価が薄く、国債を優先 |
| 米国社債・ハイイールド | HYG 直近12か月分配利回り6.04%(国債+約1pt)。スプレッドはCodex値 | ★☆☆☆☆ / ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ / ★☆☆☆☆ | 倒産リスクの割に上乗せが薄すぎる Codex: OAS 2.71%(9/14)。景気悪化時の損失を吸収する余裕が小さい |
| 金 | 4,326ドル(9/15、52週高値−22.6%、1年+24.5%、5年+142.6%) | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ / ★★★☆☆ | 高値から2割調整。実質金利の上昇が逆風 Codex: 最高値5,405ドル比−15.6%(8月末)。割安買いより分散目的 |
| ビットコイン | 76,479ドル(9/15、52週高値−39.4%、1年−30.2%) | ★★★☆☆ / ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ / ★★☆☆☆ | 4割下落で安くはなったが、利上げ局面は逆風 Codex: 最高値126,080ドル比−39.3%。底値の根拠は弱い(自信が最も低い判定) |
出典: Yahoo Finance chart API(価格・分配金履歴、2026-09-15終値) / 財務省 国債金利情報CSV / multpl.com(S&P500 PER・CAPE 9/1) / stockanalysis.com(QQQ PER 9/2) / JPX 規模別PER(2026年8月) / JPX 月刊REIT(8月末) / japan-reit.com(NAV倍率 9/2) / BLS(米CPI 8月) / CNBC(FedWatch 9/14) / Codex: FRED(DGS10・DFII10・BAMLC0A0CM・BAMLH0A0HYM2、9/11〜9/14) / Codex: 日経公式(日経平均PER 9/15)/ARES月報2026年9月(東証REIT指数 8月末)/Nareit(8月末) / Codex: 財務省 10年債入札結果(9/1)/World Gold Council(8月)/CoinGecko(9/16)
投資助言ではなく、この日の判定の記録です。
まず資産クラスを選ぶ
「何にお金を出しているのか」が根本的に違うので、同じ物差しでは比べられません。 増やすための資産(株)と、下落を和らげることを期待して持つ資産(債券)と、特定の局面でだけ効く資産(コモディティ)は役割が別です。
株式
Equities会社の一部を持ち、その会社が稼いだ利益の取り分を受け取る。長期で最も増えてきた資産クラス。
何にお金を出しているのか
企業の所有権を細かく分けたもの。値上がり益と配当の2つで返ってくる。会社が潰れれば価値はゼロになる。
どういうときに動くか
景気が良く、金利が低く、企業の利益が伸びるときに上がる。逆に不況・高金利・利益減で下がる。1年単位では上下が激しいが、10年20年で見ると最も伸びてきた。
これを持つ理由
資産を「増やす」ための中心。このラボが最も詳しく扱う対象で、国 → 業界地図 → 銘柄という順に降りていける。
この資産クラスを1本で持つなら(NEXT FUNDS)
債券
Bonds国や企業にお金を貸し、利息を受け取る。株が落ちる局面で支えになりやすい、守りの資産。
何にお金を出しているのか
借用証書を買っている状態。満期まで持てば額面が返ってくる(発行体が破綻しなければ)。途中で売る場合は金利の動きで値段が変わる。
どういうときに動くか
金利が下がると値上がりし、金利が上がると値下がりする。この逆向きの関係が債券のすべて。景気の悪化で金利が下がる局面では、株が落ちるときに価格が上がることがある。ただし2022年のように「インフレ→利上げ」で株と債券が同時に下がる年もあり、常に反対に動くわけではない。
これを持つ理由
増やすためではなく、株が崩れたときに全体の下落を和らげることを期待して持つ。ただしインフレ局面では株と一緒に下がるため、万能の保険ではない。金利が高い今は利息そのものも取れる状態にある。
この資産クラスを1本で持つなら(NEXT FUNDS)
コモディティ
Commodities金や原油といった現物そのもの。利益も配当も生まない。株と債券が同時に沈む局面で効くことがある、という性格の資産。
何にお金を出しているのか
会社でも借用証書でもなく、モノそのもの。金は工業需要より「他に信用できるものが無いときの逃げ場」として買われる。原油は経済活動そのものの量に連動する。
どういうときに動くか
金はインフレ・地政学リスク・通貨不安のときに買われる。原油は景気と供給(OPECの判断・紛争)で動く。どちらも利息や配当を生まないので、持っているだけでは何も増えない。
これを持つ理由
増やすための資産ではない。株と債券が同時に効かない局面(インフレ・有事)で機能することがあるが、機能しない年も多い。利息も配当も生まないため、持ち続けるほど機会損失が積み上がる点は理解した上で扱う対象。
この資産クラスを1本で持つなら(NEXT FUNDS)
不動産(REIT)
Real Estate賃貸用の不動産をみんなで持ち、家賃収入を分配で受け取る。分配金利回りが高い。
何にお金を出しているのか
投資法人がオフィス・物流施設・ホテル・住宅を保有し、家賃を集めて利益のほぼ全額を分配する仕組み。法人税が免除される代わりに内部留保できない。
どういうときに動くか
金利が上がると弱いとされる。借金で不動産を買っているため利払いが増え、同時に「債券のほうが利回りが良い」と比較されて売られるからだ。ただし163か月を実測すると、1か月では相関 −0.068 でほとんど関係が見えず、はっきり出るのは6か月から3年のスパン(3年で −0.490)である。
これを持つ理由
分配金を受け取り続けるための資産。株とは値動きの理由が違うので、分散の効果がある。ただし金利という共通の弱点は持つ。
この資産クラスを1本で持つなら(NEXT FUNDS)
仮想通貨
Crypto 準備中売上も利益も存在せず、需給と規制だけで価格が決まる。株とは全く別の物差しで見る必要がある。
何にお金を出しているのか
発行体が居ない、あるいは分散しているデジタル資産。ビットコインは発行上限が決まっている点が、無限に刷れる通貨との違いとして買われる理由になっている。
どういうときに動くか
金利が下がって余った資金が流れ込むと上がり、引き締めで下がる。企業の業績のような裏付けが無いため、値動きは株の数倍荒い。
これを持つ理由
このラボでは「カテゴリ(基盤・決済・ステーブルコイン・L2・RWA・ミーム)で分けて理解する」方針。日本では総合課税で株と税制が全く違う点が最重要。
株式の降り方
- 1
国を選ぶ
同じ産業でも、人口が増える国と減る国では10年後の結論が変わる。
- 2
業界地図を見る
業界名と天気(現状・来期・2036年)だけを並べた一覧。ここで当たりを付ける。
- 3
業界の中身を読む
何で儲けているのか、利益が動く引き金は何か、AIはどう効くか。
- 4
銘柄かETFを選ぶ
1社に絞るか、業界ごとETFで持つか。どちらも実データで比較できる。
📚 資産クラスをまたいで必要になる知識
個別株 / ETF / 投資信託
同じ「株を買う」でも仕組みと手数料とリスクが違う
準備中
決算の読み方
どの数字を見れば株価が動くのかだけを絞る
東証33業種 と GICS 11セクター
2つの分類が存在する理由と対応表
準備中
税と口座
NISA・特定口座・外国税額控除・仮想通貨の総合課税
準備中
📰 ケーススタディ(さとまた新聞)
基礎の地図とは別に、実在の企業を1社ずつ追った観察記録。地図で構造を掴んだあとに、実例として読む。
📰 さとまた新聞 / 1ドル株観察 世界的有名ブランドの転落を見守る観察記録。トヨタの決算解読、日経とグロース市場のマクロ分析など。 →⚠️ 投資助言ではありません
本ラボは基礎知識と方向性の整理を目的とした個人の記録であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。