Toushi Lab / USA
🇺🇸 米国株
日本が東証33業種で分けるのに対し、米国(というより世界標準)は GICSの11セクターで分ける。 日本と同じ「現状 → 来期 → 2036年」で判定した。 最大の違いは人口で、米国は先進国では例外的に人口が増え続ける。日本で「人口減が直撃」と判定した業界が、米国では同じ結論にならない。
⚠️ これは株価の予想ではなく、業界の「事業環境」の評価です
天気マークが表しているのはその業界がこれから商売をしやすいかどうかであって、 株を買えば上がるかどうかではありません。 現在の株価水準・割安さ・配当・為替は判定に入れていないので、 「晴れ=買い」「雨=売り」と読まないでください。事業環境が良くても株価が高すぎることは普通にあります。
「現状」は2026年8月時点、「来期」はそこから次の1年、「2036年」は10年後を指します。 株価・PER・経費率・純資産は Yahoo Finance から取得した2026-08-11時点の市場データ。セクター区分はGICSに準拠しています。
🗺️ 米国の業界地図・大分類(GICS 11セクター)
業界名と天気だけを並べた地図です。色が付いているマスが2036年(10年後)の判定。カードを押すと詳しい分析に進みます。
情報技術
情報技術(半導体・ソフトウェア)
現状
☀️
来期
☀️
2036
☀️
コミュニケーション・サービス
通信サービス(広告・動画)
現状
☀️
来期
🌤️
2036
☁️
一般消費財・サービス
一般消費財(EC・自動車・外食)
現状
🌤️
来期
☁️
2036
🌤️
生活必需品
生活必需品(食品・日用品・小売)
現状
☁️
来期
☁️
2036
☁️
ヘルスケア
ヘルスケア(医薬品・保険・機器)
現状
🌤️
来期
🌤️
2036
☀️
金融
金融(銀行・カード・保険)
現状
☀️
来期
🌤️
2036
🌤️
資本財・サービス
資本財(航空機・機械・鉄道・防衛)
現状
☀️
来期
☀️
2036
🌤️
エネルギー
エネルギー(石油・ガス)
現状
☁️
来期
☁️
2036
☁️
公益事業
公益(電力・ガス)
現状
☀️
来期
☀️
2036
☀️
素材
素材(化学・産業ガス・鉱山)
現状
☁️
来期
☁️
2036
🌤️
不動産
不動産(REIT)
現状
☁️
来期
🌤️
2036
🌤️
📍 事業環境 × 株価水準(いまどこにいるか)
縦が2036年の事業環境(天気)、横がいまの株価水準。 株価水準は各セクターの構成銘柄のPERを時価総額で加重平均し、Vanguard S&P 500 ETFのPER 27.84倍と比べたもの。 左上(事業環境が良く、株価が高くない)ほど条件が揃っていて、 右下(逆風なのに株価が高い)ほど説明がつきにくい位置です。 2026-08-11 時点。
| 事業環境 \ 株価 | 割安圏 | やや割安 | 市場並み | やや割高 | 割高圏 |
|---|---|---|---|---|---|
| ☀️晴れ | — | — | |||
| 🌤️薄日 | — | — | |||
| ☁️曇り | — | — | |||
| 🌦️小雨 | — | — | — | — | — |
| 🌧️雨 | — | — | — | — | — |
⚠️ 左上のマスは「買い」という意味ではありません
株価が安いのには必ず理由があります。この表が示すのは「事業環境の見立てと、市場の値付けが、どうずれているか」だけです。 ずれている理由が説明できないなら、それは市場が正しくてこちらが見落としている可能性のほうが高い、と考えてください。
📄 業界地図の中身を読む(GICS 11セクター)
| セクター | 現状 | 来期 |
|---|---|---|
情報技術 情報技術(半導体・ソフトウェア) セクター分析 → | ☀️晴れ AI向け半導体とクラウドが牽引し、売上・利益とも記録更新が続く。ただし指数への寄与が数社に集中しすぎている。 | ☀️晴れ データセンター投資は継続。焦点は「AIへの投資が実際の売上として回収できるか」に移る。 |
☀️晴れ 2036年(10年後) AIの計算需要は10年単位で増え続け、その全てが半導体と電力の物理量に変換される。米国はチップの設計とソフトウェアという最も利益率の高い工程を押さえている。リスクは技術ではなく、台湾への製造集中と規制。 | ||
コミュニケーション・サービス 通信サービス(広告・動画) セクター分析 → | ☀️晴れ 広告単価がAIによる配信最適化で改善。動画配信も値上げと広告付きプランで収益性が上がった。 | 🌤️薄日 広告市場の伸びは続くが、AI検索の普及で「検索連動広告」の形が変わる可能性があり、そこが最大の不確実性。 |
☁️曇り 2036年(10年後) AIが答えを直接返すようになると、リンクをクリックさせて広告を見せるという現在の収益構造が根本から揺らぐ。広告市場そのものは残るが、誰が取るかが入れ替わる。今の勝者がそのまま勝ち続ける保証が最も薄いセクター。 | ||
一般消費財・サービス 一般消費財(EC・自動車・外食) セクター分析 → | 🌤️薄日 雇用が底堅く消費は維持されているが、低所得層の節約志向が強まり、価格帯によって明暗が分かれている。 | ☁️曇り 金利が高止まりすれば自動車・住宅関連が重い。ECは伸びるが、実店舗型は苦しい二極化が続く。 |
🌤️薄日 2036年(10年後) 米国は先進国では珍しく人口が増え続ける(移民を含む)ため、消費の総量が縮まない。日本や欧州の同じセクターとは前提が違う。ただしEVと自動運転で自動車の勢力図は入れ替わる。 | ||
生活必需品 生活必需品(食品・日用品・小売) セクター分析 → | ☁️曇り 数年続いた値上げで数量が減り始めた。消費者がプライベートブランドに移り、ブランドの強さに差が出ている。 | ☁️曇り 原材料高が一服する一方、値上げ余地も尽きつつある。肥満症治療薬の普及が食品消費に与える影響が新しい論点。 |
☁️曇り 2036年(10年後) 需要が消えることはないが、伸びもしない。ここは「上がるから買う」のではなく「下がりにくいから持つ」セクター。長期で持つ意味は成長ではなく、他が崩れたときの緩衝材として。 | ||
ヘルスケア ヘルスケア(医薬品・保険・機器) セクター分析 → | 🌤️薄日 肥満症治療薬が市場を作り変えている。一方で保険会社は医療費の増加に苦しみ、同じセクター内で明暗が割れている。 | 🌤️薄日 肥満症治療薬の適用拡大が続く。薬価引き下げ圧力と、特許切れを迎える大型薬の穴埋めが課題。 |
☀️晴れ 2036年(10年後) 先進国すべてが高齢化するため、需要は確実に増える。加えてAI創薬で開発期間が短縮されれば、資本力のある大手に利益が集中する。政治リスクは残るが、需要の土台が最も固いセクターのひとつ。 | ||
金融 金融(銀行・カード・保険) セクター分析 → | ☀️晴れ 金利水準が高く利ザヤは厚い。決済は消費の底堅さを受けて堅調。規制緩和の期待も株価を支えている。 | 🌤️薄日 利下げ局面に入れば利ザヤは縮む。商業用不動産向け融資の焦げ付きが地方銀行に残る懸念材料。 |
🌤️薄日 2036年(10年後) 米国は人口が増えるため、日本の銀行のような「貸す相手が減る」問題が起きない。ここが日本との決定的な差。一方でカード決済はステーブルコインなど新しい送金手段と競合し始める。銀行より決済ネットワークのほうが変化に晒される。 | ||
資本財・サービス 資本財(航空機・機械・鉄道・防衛) セクター分析 → | ☀️晴れ 航空機の生産回復、防衛予算の増加、データセンター向け電力設備の需要が重なり受注が厚い。 | ☀️晴れ 受注残が数年分積み上がっており、当面の売上は見えている。ボトルネックは部品と人手。 |
🌤️薄日 2036年(10年後) 「電気を作って運ぶ設備」と「防衛」は10年単位で需要が続く。AIデータセンターは電力インフラの更新をまとめて前倒しさせるため、地味な重電メーカーがAIの受益者になるという逆転が起きている。 | ||
エネルギー エネルギー(石油・ガス) セクター分析 → | ☁️曇り 原油価格は供給過多で上値が重い。一方で天然ガスはデータセンター向け電力需要で見直されている。 | ☁️曇り 原油は需給の緩みが続く見込み。各社は増産よりも株主還元を優先する姿勢を維持。 |
☁️曇り 2036年(10年後) 脱炭素で長期的な需要は減る方向だが、日本の石油元売りと違い米国のエネルギー企業は「輸出できる資源」を持っている。加えて天然ガスはAIデータセンターの電源として当面必要とされる。衰退産業だが、日本の同業より条件は良い。 | ||
公益事業 公益(電力・ガス) セクター分析 → | ☀️晴れ データセンター向けの電力需要が急増し、長年横ばいだった電力販売量が伸びに転じた。原子力を持つ会社に資金が集まっている。 | ☀️晴れ データセンターとの長期供給契約が続々と締結されている。設備投資は増えるが、料金に転嫁できる仕組みがある。 |
☀️晴れ 2036年(10年後) AIの計算需要は最終的に電力消費として現れる。EVの普及も加われば、電力は「人口が減っても需要が増える」数少ない分野。地味だが、AI関連と呼ばれるものの中で最も確実性が高い受益者と言える。 | ||
素材 素材(化学・産業ガス・鉱山) セクター分析 → | ☁️曇り 中国の需要が弱く汎用化学品は苦戦。一方で産業ガスと銅は電化需要で底堅い。 | ☁️曇り 中国の回復待ちの状況が続く。関税の影響も読みにくい。 |
🌤️薄日 2036年(10年後) 電化が進むほど銅が要る。送電網・EV・データセンターはいずれも大量の銅を使うが、新しい鉱山の開発には10年以上かかる。「掘るのに時間がかかる」という物理的な制約が、そのまま価格の支えになる可能性がある。 | ||
不動産 不動産(REIT) セクター分析 → | ☁️曇り 金利が高く逆風。ただし内訳は極端に分かれ、データセンターと通信塔は好調、オフィスは在宅勤務の定着で厳しい。 | 🌤️薄日 利下げが進めば最も恩恵を受けるセクターのひとつ。データセンターREITはAI投資の直接の受け皿になっている。 |
🌤️薄日 2036年(10年後) 「不動産」という括りが実態と合わなくなる。データセンターと通信塔は、もはや不動産ではなくデジタルインフラ。オフィスと商業施設が沈む一方でデジタル系が伸びるため、REIT全体を買うと相殺されてしまう。中身を選ぶ必要がある。 | ||